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123.救イ無キ世界ヘノ道シルベ

山斬は、またレイジーの部屋に呼び出された。

「山斬くん。早速聞くけど、君の見解はどうなんだい?」


「ワティフェィの?ですか?....そうですね....誰が敵なのか分からないです。」


「そうだよね。ちょっと今回は特殊な状態のようだね...」


「いや、単純なんじゃ無いかしら?」

そう言ったのは、ドアの外側にいたソフィーだった。





「それに、レイジーさん。逃げるんじゃ無いわよ。」


「ぼ、僕が逃げる?何からさ..」


「しらばっくれても無駄よ。今回の状況から考えて、夜中の散歩していたボラバンさんやウプイちゃん、そしてアプシュルノちゃんが容疑者になるって事から貴方は逃げているのよ。」


「違う!それだとアノちゃんの証言と食い違うじゃ無いか!」


「アプシュルノちゃんが証言を言っている様子は変だった。」


「そんな村を丸ごと襲う動機が、彼らにあるとでもいうのかい!?」


「村を丸ごと襲うレベルの動機よ?ちょっとした恨み事じゃ無いわ。まともに神経が通って無いサイコパスなのよそいつは。」


「..............」



「あら?反論出来なくなって黙りこくっちゃった?レイジーさんの気持ちも分かるけど、優しさだけじゃ世界は救えないわ。」

正論でレイジーを黙らせたソフィー。

レイジーがそのまま黙るかと思いきや...



「君は....」


「何?レイジーさん。」


「君は彼らに対して失礼過ぎるぞ!ボラバンさんは、村の規律に厳しい人だけど、余所者をあんなに歓迎してくれたんだぞ!ウプイちゃんは、まだあんなにちっちゃな女の子だぞ!?それにアノちゃんは、君の部下だ!味方すら怪しむというのか?君は彼らの事を何も知らない!

僕達は彼らを疑う為に仕事をしているんじゃない!彼らを守る為だ!」

大声で怒鳴りつけながらレイジーは怒った。



「私は彼らの事を知らない。でもそれは貴方ものはずでしょ?アプシュルノちゃんだって、ここ2、3日の付き合いよ。そして私が守る物。村や部下を守る事は分かったわ。でもね、私達はこの村だけじゃない。この世界を星を、惑星を銀河を全て守ろうとしているの。それに比べたら小さなものよ村一つの評判くらい。貴方が逃げたら、道連れで皆んな死ぬわ。もう一度言う。逃げるんじゃ無いわよ。」

ソフィーは負けじと大声で対抗し、反論して来た。



「.......」

レイジーは頭を抱えて、黙りこくる。


「どうしたの?まだあるかしら?」


「.......いや、その通りだ。正しいよ君は。」


「そう、それは良かったわ。」

その反応に少し悪い笑みを浮かべるソフィー。


「ただ、その推理だと動機をやはり蔑ろにしている。君はサイコパスと言ったが、そんな簡単に子供の好き嫌いみたいに変わるものじゃない。その単語は、大まかな人格を言っている。それじゃあ、彼らは本当にサイコパスなのか?それだけでも十分な情報だ。まだ未成年の少女や、村人に愛されるような村長が本当にサイコパスだと思えるか?僕は思えない。」


「そう、私はただ例の一つに言っただけなんだけど。まあ、その考え方は参考にする価値がありそうね。それにさっきの推理は、物的証拠の無い、妥当な推理。そんなのでムキにならないで頂戴。あと...山斬だったっけ?」


「はい。ワティフェィがどうか...」

山斬が喋ろうとしたところに割り込んでソフィーが...



「貴方はバイトよ!ちょっと調子に乗ってるかもしれないけど、責めて権限や指示はレイジーさんに委ねて。私は貴方すら信用してないわ。言いたい事は以上。帰るわね。」


そう言うとソフィーは自分の部屋に帰っていった。



「ムキにさせたのはソフィーじゃないか....」

レイジーは怒りを堪えていた。



「...確かにソフィーさん言いたい放題でしたな。」

と、言いながら山斬は考えていた。



(確かにレイジーは優しいが、その分判断力が無い。ソフィーに話をすると言う選択肢もありかもしれない。)

と。



「うぅ〜ん...それにしても..」

山斬は少し嫌な状況に唸っていた。



それは、アプシュルノが容疑者に入っている事だ。どこが好きなのかは分からないが、アプシュルノは山斬の大事な存在になっている。

(まさかアノ....あの工場で..........)

山斬は一旦思考を停止した。これ以上考えても何もならない。



「小さな子供すら疑うとは....ソフィーは容赦無いなあ。」


「!!」


レイジーの独り言を聞いた山斬はとある事を思い出した。

「レイジーさん!ありがとうございました!ワティフェィ用事を思い出したので、行ってきます!」


「ああ、行ってらっしゃい。」


そして山斬は、宿を出た。






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