122.無意味、全て
「.....とその前にアノよ。昨日のレーダーの様子はどうだったのだ?」
「えっ!いや....何も反応しなかったわ...」
この何か隠している様子。
山斬はアプシュルノはレーダーの結果を偽っている様に思える。
「....そうか。反応しなかったのか?本当にか?」
山斬は問い詰めてみる。
「......う...うん..反応....しなかったわ.....」
アプシュルノは少しうずくまりながらプルプルと震えていた。
これ以上の言及は、ただ彼女を傷つけるだけだろう。
恐らく怖くて言い出せないと言った理由が妥当だろうか?
それを皆んなも同じように察しているのが分かった。
「では!一旦外に出て貰おう皆の者!」
山斬の掛け声と共に皆んなは外に出る。
そこには、千体のロボットが整列していた。
圭吾を除く皆んなは驚く様子を見せた。
「山斬くん!これが村を見張ってたロボットかい?まさかこれ程まで居たとは思わなかった....」
「それでは、ワティフェィ自慢の息子?いや娘か?んー性別は決まってないから取り敢えず息子で統一!息子達!まずα部隊だ。外部からの森の侵入はあったか?小さな動物でも、生きていなくてもいい。だがなるべくまともな物を言ってくれたら...」
「居ませんでした。」
山斬の言葉を遮って、ロボットの内の一体は答えた。
「...外部からの侵入は無かったという事か?」
「はい。」
「そうか。分かった。では次は、β部隊とγ部隊だ。村人の内、怪しい動きをする者は居なかったか?」
「...その怪しいという定義は何ですか?」
「んーそうだなぁ...村の周りを執拗に回っていた奴とか居たか?」
「それなら、族長さん達以外は、見ていません。」
「...何故だ?このままでは、部外者でも無く村人にも紛れていない事になるぞ?」
山斬は頭を抱えながら残った2部隊の前に立つ。
「お前達は見なかったか?...例えば、森の中に首が沢山ある猛獣とか...人とか....」
「見ませんでした。ここ周囲にある生物の生態系は、リスやウサギ、キツネなどの小動物が多く、猛獣など居ません。」
山斬はその言葉に突っ立ったままフリーズする。
「..............収穫...ナシか.....」
「まあまあ、そんなに気を落とさなくてもいいよ山斬くん!もしかしたら敵への圧力になって、この村に来なかったのかもしれないじゃないか。」
レイジーは山斬をポジティブに捉える様に宥める。
しかしそれは無意味である。何故なら、その可能性は、山斬目線ではほぼ無いに等しい物だからである。
「......来たんですよ.....」
「え?なぜ、分かるんだい?」
「怪竹の筍が成長していたんですよ.....敵に全然圧力なんてかかって無い。」
「筍を見つけたのか!詳しく、聞かせて貰えるかい?」
「はい」




