121.黒龍とロボット軍
「それにしてもどこに行ったのだ?」
山斬は、怪竹の筍の場所を探していた。
怪竹の所に専用の養分を与える事で、怪竹は成長出来る。
よって、怪竹を見張れば、いつ誰が養分を与えたのかわかる訳だが...
「山斬よ、我に任して貰っていいか?」
「だが..見てもいないお前が分かるのか?」
「大体分かればそれでいい。」
そういうと、圭吾は包帯グルグル巻きの右手を出し、左手を添える。
空気は波を打っているかのようにざわめき始め、圭吾の右手に黒い紋章が浮き出て、風は圭吾から逃げるように吹き乱れる。
その中圭吾は詠唱をする。
「紅い秋暮れの石なる心。血の地深くの青い月。力無き愚民は、黄なる声を上げる。それを起こすは、暗黒龍ベリツォリオン。リラリラ力、アレアル有れば、ワラレロワレリ仕えたり。我右手に眠りし力よ今!その力を示さん!」
圭吾の右手は禍々しく黒い光を放ち、腕が膨れて、包帯が千切れる。圭吾の右手には、黒い鱗がびっしり詰まっていた。
「オオオオオオオオオオオッッッッアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
圭吾は右手を左手を使って抱える。
大声を発して、その右手を天に掲げて、その右手を地面に突き刺す!
「ズゴオオオオンン!!!!!」
圭吾の右手を中心に、爆発が起きて、左右にある家の幅ギリギリぐらいの直径の、半球状のクレーターが出来た。
「凄い....というか、圭吾よ、もしかしてあの言動は格好をつけていたのではなかったのか?」
「ハァァァ....ん?ああ、よく格好をつけていると勘違いされるな。あと、我の力は本当はこの程度ではないぞ。調整したからこれぐらいになっただけで...」
「汗をかいているが?」
「調整した汗だ!別に全力では無い!」
山斬は穴を覗くと、黒い筍のようなものを見つけた。
どうやら地面に埋まっていたようだ。
「ここにあったのか...しかし、見つけるのはこれだけでよいのだろうか?」
「山斬、これを引っこ抜けばいいだけじゃないのか?」
「いや、ここ以外にも無数にこの筍はある。それらを全て取り除かない限り、意味はない。」
「じゃあ見張ればいいんじゃないか?」
「敵からしたら、この筍だけ見捨てたらいいだけだ。大した事じゃない。まあ、これの使い道としては、成長具合の基準ぐらいだろう。」
圭吾は山斬の方を向いて、目を細める。
「悪かった。ワティフェィが先に需要の部分を言えば良かった、本当にすまん。」
「ふっ、それにしても、確かにその通りだ。見張るのであれば、村中を見張らないと意味が無いな。大量の人員。しかも信用出来る人達じゃないと。村の人達がロボットみたいに言う事を聞いてくれる訳も無いし。」
「.....ロボット?...!!」
山斬は圭吾のその言葉である事を思い出した。
「山斬、ロボットがどうかしたのか?」
「大量の信用出来る奴ら!そいつをワティフェィは持ってるんだよ!」
山斬は腕時計に向かって
こう叫んだ!
「最先端光砲術式戦闘アンドロイド:ソラミネル-001から0299と1112!至急、山斬オッコメーノの場所に集合せよ!」
「山斬よ.....どうした?何故腕に喋りかける?」
「大体お前と一緒ではないか。まあ、今夜ぐらいだろう。楽しみに待っているといい!」
山斬はドヤ顔を決めた。




