119.村を救う方法
そろそろ素数がメンドイので次から普通に書きます。
山斬はレイジーの部屋の前の扉にやって来た。
(まずあの粒生体とやらについて聞かなければな。そして何故村が襲われたのかについても聞かなければならないなあ。)
そう思いながらドアをノックしようとすると...
急に誰かが腕で目の前を遮ってきた。
「..!?」
山斬は驚き、誰かを確認すると、ソフィーだった。
「レイジーさんに、変な事を吹き込むなよ。」
ソフィーが強く命令口調で言ってくる。
「ワティフェィが何かするとでも疑っているのか?」
「いや、何も出来ないからこそ言ってるのよ。貴方は所詮バイトなのだから首を突っ込まないで頂戴。」
「八つ当たりしないで下さい。ワティフェィはワティフェィなりに行動しますから。」
「何か変な動きでもしてみなさい。即刻轢き殺しの刑だから。これは脅迫じゃない、警告よ。」
そう言うとソフィーは腕を戻し、ソフィーの部屋に戻っていった。
気に食わない事を言ったからといってあそこまで怒るものだろうか?
山斬は嫌に思ったが、これもこの村と皆んなを助ける為だと思い、堪えることにした。
そして山斬はドアを二度ノック。
「失礼します!山斬オッコメーノです!」
ドアを開けるとそこにはレイジーがいる。
「山斬くん!二人きりだし、敬語じゃなくてもいいよ!」
「では...ワティフェィに何のようです...のだ?」
敬語とタメ口がごちゃ混ぜになっている。
「はは!まあ別に無理に変えなくてもいいよ!さて...さっきの話を聞くに、無数の怪竹に村が侵略されると捉えていいかい?」
「はい。怪竹とはあのブニブニが付いた竹で、大量の目玉のついたラズベリーみたいな物を出すアレの事ですか?」
「そうだよ。そうだ、一応説明しておくけど、その目玉のついたラズベリーみたいなのが粒生体だよ。あと、人の動きとか怪しい行動とか見ていないかい?」
「んー...ボラバンさんとウプイちゃんとアノが毎日夜中に散歩をする事ぐらいですかね...」
「そうか....ありがとう。一応考えておくよ。」
「あの...どうすればこの村を守れるでしょうか?ワティフェィにはどうすればよいか分かりません。」
「うん分かったよ。説明しよう。まず、怪竹に限らず、厭魂を持っていれば、他の特別な植物の種を産み出す事が出来るんだ。そして、その植物達は、それぞれ人を攻撃したり寄生したり出来る危険な物で、厭魂の持ち主が完全に操作可能なんだ。」
「じゃあ!その植物を撤去すればこの村を助ける事が出来るんですか?」
「いや、その方法では無理だろう。山斬くんの情報が正しければ、怪竹が至る所に埋められている事になる。怪竹は、撤去に1時間くらい掛かる。
それを村中にある全ての怪竹を撤去するとなると、4日じゃ全然足りない。それに場所も不鮮明だから、不可能だと思うよ。」
「じゃあ....どうすれば..」
山斬は少し落胆してしまった。
「方法はあるよ。」
「..どういう方法ですか?」
「この特別な植物達は、専用の養分が必要なんだ。これも厭魂の持ち主が作り出す事の出来るもので、液体を染み込ませたり、土自体を変えたり、光や電気で与えたりなど、色々な方法で出来るけど、全てその厭魂の持ち主しか出来ない。そして、怪竹程の大きな物になれば、養分はちょっと与えても変化は無い。大量の養分を何日かに分けて与えないといけないだろう。敵は恐らく毎晩村の埋められた怪竹に養分を与えている。そこを引っ捕える事が出来れば村は無事に済むだろう。」




