117.知識ー人
「ヒニーよありがとう!」
「ちょっとウチからも聞いていいかい?」
「ああ!よいぞ!」
山斬は元気よく返した。
「私が山斬の話にあまり入っていなかったような気がするんだけど?なぜだい?」
「ああ、それは山に登ったっきり村が襲撃された時まで帰って来なかったからだ。」
「んー、また山で足を引っ掛けたのかな。分かったよ!今回はいつもより山道を注意して歩くよ!..あともう一つ聞いていいかい?」
「..?まだ何かあるのか?」
「私を疑ったりしないのかい?」
「何故なのだ?」
「私が嘘をついている可能性だってある。まあ、別に嘘をついた訳じゃ無いんだけど、君達は全てが全て正しい情報が入ってくるとは限らないでしょ?仲間だと思ってた人が敵の可能性だってある。それを気づいて欲しい的な感じで言ったのよ。」
「そうか...ではこれから慎重に考えて行動するようにしよう。今夜に山を登るという計画に変わりは無いのだな?
...いや、やっぱりいい。忘れてくれ。」
「そういう言い方されるとウチ気になっちゃうよ。」
「いや、この村に知識人は珍しいからある程度情報を貰っといた方がいいのかなと考えたのだが..恐らくもう聞ける事は無いかと思ってやめたのだ。」
「まあ確かに私が他に言える事は、この村の地下通路による戦争の戦略だったり、村の風習の謎とかぐらいだねえ。」
「..えっとヒニーってもしかして賢いの?」
「まあね!ウチは何か疑問があったら何でも調べる星人だから!」
そういえば、自己紹介の時、ヒニーはボラバンを現代社会やら何やらで黙らせていた事があった。
アプシュルノはそれを思い出して、納得した。
「それでは!ヒニーよまた話せる機会があれば、またな!」
「おう!ウチも楽しかったし、また話そうー」
「アノも、楽しく話してる所悪かったな!」
「大丈夫よ、山斬またね。」
そして山斬は、ヒニーの元を去っていった。
レイジーとの約束を昼の早いうちから済まそうと思った山斬は、そのまま宿にいるレイジーの元へ向かった。




