107.レイジーがクレイジーっぽい
〜族長家にて〜
「よそ者がワシの家を勝手に作戦基地するなあ!!」
「お父さんやめて!皆さんはこの村を守ろうとしているんだからね!」
「しかし...代々伝わる村の掟では....」
「もう!そんなんだから母さん逃げちゃったんじゃ無いの!」
「母さんの事はここで口出すんじゃない!人前じゃぞ!」
ここまでは前回と一緒だった。
しかし次の一言は違った。
「急なんだけど!皆んなもしかしてレーダー反応した?」
レイジーが言った。
(何故レイジーはレーダーが反応した事を知っているのだ?)
「え..ええ反応したわ。」
「反応シマシタヨ。」
「反応..............しました...」
「我もだ!」
「私もよ。」
「...ワティフェィも反応した。」
どうやら敵側の行動自体は変わっていないようだ。
「んん....どういう事だ..?」
レイジーは右手で唇を握るように隠すような動作を取る。
「どうかしたのですか?レイジーさん。」
レイジーは少し悩んだ末、
「うん、皆んなに話すよ。さっき何あったかについて。」
「レイジーさん、さっき何があったのかしら?」
「さっきね、本社から電話がかかって来たんだ。レポートが前に送ったものと全く同じだと言われたんだ。確認しに行くと、朝送ったレポートが4日前に全く同じものが送られていたんだ。」
山斬はレイジーの行動が変わった理由が分かった。
時の鱗は周囲2〜3km位の範囲しか時を戻さない。
よって、地球の裏側に位置する本社には影響が無く、レイジーのみが戻ったという状況だ。
「じゃあ間違えて前のレポートをコピーしてしまったって事かしら?」
「そうじゃない。僕達がおかしくなっているんだ。今の日付が、昨日と思っている時間から丁度4日立っている。そしてレポートによると、その間の時間を僕達はちゃんと過ごしているらしい。」
「それって....」
「ん?我はどこかで聞いた気がするぞ?」
「ソレッテ、山斬サンノ言ッテタ事ジャナインデスカ?」
皆んなの視線が山斬の方を向いた。
「山斬くん。何か知っているのかい?」
レイジーが聞く。
「はい。知っています。」
そして山斬はレイジーにも事件についてを中心に話した。
「......そうか..そんな事が起こるのか。僕の方でも自分のレポートを詳しく見てくる。山斬くん、後でいつでもいいから昼休憩のうちに僕の部屋に訪れて欲しい。」
「だから私がそんなヘマはしないって言ってるでしょう!?」
話を順調に進めようとすると、ソフィーが横から入ってきた。
「ソフィー、君が注意深くて、仕事に誇りを持っているのは分かっている。僕も何かしらの理由があると思うよ。」
そんなソフィーをレイジーは止めてくれる。
ありがたい。
「さて他に質問とかないかな!じゃあ!解散!」
会議が終わった。
ソフィーは何か気に食わない顔をしていて、
レイジーはそんなソフィーが何かしないようにと見張りながら、連れて行く。
アプシュルノはヒニーと話すために残り、他の人は族長家を出て行く。
(さて、レイジーに会いに行くのもいいが、まずアカイヨの習性などを詳しく誰かに聞いておきたいな...)




