101.似て非なる過去と現在
8月7日 午前1:00 2回目、1日目
目が覚めると、宿のベットの上だった。
時を戻す前は丁度寝ていた時間だ。
強制的に意識のある状態になって、深夜に起きてしまったらしい。
山斬は金切り声のような悲痛な叫びや、強酸によって体の崩れた人間の姿が目や耳に焼き付いていていて、
脳みそを取り出してしまいたい気分になった。
「ん〜..いや忘れちゃいけないのだが..忘れてしまいたいなぁ〜...あと一旦頭を整理するか.....」
山斬はとりあえず状況を整理する事にした。
一:敵は、昼間は森の奥にいる可能性が高く夜は村の中にいるという事だ。夜はともかく、問題は昼間だ。
なぜ昼間はいなくて、夜のみいるのかという問題。
ここから、敵は森から村に入ってくる外部者であるという推理が妥当な推理となる。
アカイヨという動物のついても、考えたい。
二:子供達の失踪、ウプイの死についてだ。
この二つから、森の奥の危険性はかなり高い事がわかる。
罠か、獣か、それとも敵本体かは分からないが、森の奥に行く事はあまりしない方がいいだろう。
戦闘の自信の無い山斬は尚更だ。
三:そして4日目の竹騒動、ソフィーの死に様だ。
あれほど大変な事が起きるのは山斬だけではどう対策したら良いのか分からない。
朝くらいにレイジーに聞いておきたい所だ。
「んー...やはりワティフェィ1人ではどうにもならないかもしれないな...協力を得たい所だなぁ...とりあえず朝が問題だな..」
そして山斬は就寝した。
〜朝8:00〜
山斬の記憶が正しければ、この日は寝坊してしまって、レイジーからレーダーを貰う日だ。
山斬は宿のテーブルで飯を食い、
宿の外に皆んなが集まっている事は知っているので、宿の人に聞く事なく、食事後外に出た。
「遅いわよ〜山斬!」
アプシュルノは少し怒り気味だった。
「さあ!みんな集まったね!今日から仕事を始めるよ!」
そういえばこんな事言ってた気がする。
「仕事ッテ具体的ニ何ヲスレバイインデスカ?」
「君達には...」
「プルルルルルル!!!!!!!!」
山斬は驚いた。このタイミングでレイジーの電話は鳴らなかった筈なのに電話が鳴ったのだ。なぜ電話が鳴ったのだろう?
「皆んな!ちょっと待っといて!ソフィー!厭魂レーダーを皆んなに渡しといて!」
「わかったわ。」
そしてレイジーは、宿の方へ戻っていく。
「.......じゃあ....はい皆んなとって頂戴。」
ソフィーはレイジーがいなくなった瞬間バイト達の扱いがとても雑になった。
「えっと...この厭魂レーダーとやらを我らに渡してどうしろと言うのだ?」
「えー後でレイジーに聞いて〜あと自由にしといていいわよ。」
めちゃくちゃ面倒臭そうに言ってくる。
何でこの人が上司なんだろう。
「.........仕事大変じゃ無いと.....いいんですが.....」
「まあ、哲也さん頑張りましょ!」
アプシュルノが哲也を励ましている。
「詰みか...」
「タダノマルバツ二、ソコマデカッコイイ名前ヲ付ケナクテモイイ気がシマスケド....」
圭吾はビザリにマルバツで負けていた。
(声を掛けるのは早い方がいいかな...レイジーがいないが、言ってしまうか...)
そう思った山斬は
「皆の者!」
皆んなは山斬の方を向く。
「ワティフェィは時を戻してやってきた!」
信用するかどうとか考えず、山斬は先に言ってしまう事にしたのだった。




