9話
文を書くのは苦手ですが暖かい目で見てもらえるとありがたいです。
『さあ、やってまいりました! 続いての試合は、この二人!』
控え室から出てリングに上がると実況の人が俺と対戦相手を紹介していた。
てか、実況とかあるんだ。
「俺様の相手がこんなガキだったとはな」
「よろしくお願いしますね」
『セリスちゃんはあのリンス様の推薦での出場です!』
『対するガンツさんは隣国、アマノワのAランク冒険者で今大会の優勝候補の一人です!』
やっぱりリンスって有名人なんだね。
「お前、フィオナ拳術の継承者かよ」
「はい、リンス師範に師事してもらいました」
ガンツさんは剣を構える。
「フィオナ拳術がどれ程のものか、確かめてやるよ」
ガンツさんには申し訳ないけどフィオナ拳術は使わないんだよな。
『それでは、試合始めー!!』
「行くぞ!!」
ガンツさんが肉薄する。
剣を上段に構えて袈裟斬りを放ってくる。
「ッ! 速い! 《流鏡》!」
「何!?」
その袈裟斬りをなんとか《流鏡》を使いいなす。
「《流撃》!」
ガンツさんの腹部に《流撃》を喰らわす。
「グゥ!?」
後方に吹き飛ぶガンツさんだが、ちゃんと受身は取れたようだ。
「面白い技を使うじゃねえか。俺の剣をいなすとは」
ガンツさんは面白そうに笑う。
「だが、これはいなせるかな! 《連撃》!」
俺との距離を一瞬で詰めたガンツさんは横薙ぎの後、唐竹割りの二連撃を放つ。
「《流鏡》、《鏡投》!」
「ガ!?」
横薙ぎの一撃は屈んで回避して唐竹割りは《流鏡》で受け流す。
更に相手の攻撃の威力を上乗せして投げる技、《鏡投》でガンツさんを地面に叩きつける。
相当な威力があったはずだが、ガンツさんは直ぐに立ち上がる。
「その妙な技、フィオナ拳術じゃないだろ」
「そうです。この技達はフィオナ拳術とは関係ありません」
「ハハッ! その余裕、いつまで続くかな!」
ガンツさんは何度も斬りかかってくる。
だがその全てを受け流し、的確に反撃していく。
そしてついに。
「降参だ。俺じゃこいつに勝てねえ」
「対戦、ありがとうございました」
ガンツさんは降参して俺に握手を求めた。
勿論拒む理由もないのでガンツさんと固い握手を交わす。
『決まったー!! 優勝候補のガンツさんを降したのは一二歳の天才、セリスちゃんです!!』
観客から盛大な拍手が起こる。
■ ■ ■
それから、様々な人と試合をした。
でもその全てを魔導合気だけで打ち破る。
そして迎えた決勝戦は・・・・・・。
「やあ、リベンジに来たよ」
「エミリナさん・・・・・・」
なんと、Aランク冒険者の戦烈のエミリナが対戦相手だった。
『やって来ました、決勝戦! その注目のカードは、あの戦烈のエミリナお姉様と今大会のダークホース、セリスちゃんです!』
「セリスちゃん頑張れ!」
「エミリナお姉様、負けないで!」
観客から野次が飛ぶ。
「さあ、始めようか! 《天衣無縫》!」
早速エミリナさんが切り札の《天衣無縫》を発動させる。
決められた範囲内で喰らう攻撃が全て二連撃になる滅茶苦茶なスキル。
前回戦った時はフィオナ拳術でゴリ押した。
だけど今回はフィオナ拳術は使わない。
魔導合気だけで勝てるのか。
「何か考えているようだけどそんな余裕はあるのかな? 《重撃》!」
エミリナさんが振り下ろしたその一撃は大会のリングを粉砕するほどの威力。
なんとか横に飛び回避する。
ドゴンッ!! と言う轟音と共にリングが砕け、破片が辺りに飛び散る。
「相変わらず凄い威力ですね」
「ありがとう。でも今回は勝たせて貰うよ!
《重撃》!」
何時までも避けているようじゃ勝てない。
勝つためには、あの威力の攻撃を二回受け流さなければならない。
《流鏡》だと一回が限界。
どうする。どうする俺・・・・・・。
「これで終わりだよ、《崩星》!!」
「ハアアアッ!!《流鏡》!!」
《崩星》は大地を砕く一撃、その一撃を《流鏡》では防ぐことはできず俺はエミリナさんに敗れた。
『終了ー!! 今回の優勝者はエミリナお姉様です!!』
ウオオオオオオ!!
客席から溢れんばかりの歓声が響く。
「負けた・・・・・・」
何も負けるのは初めてではない。けど負けるというのはやはり悔しい。
エミリナさんは俺に手を出す。
「今回は拙者の勝ちだ。だがなかなか良かったぞ魔導合気」
「はい。今回はいい勉強になりました! 次は負けません」
そうして、剣闘大会はエミリナさんが優勝、俺が準優勝という結果で終わった。
見ていただきありがとうございます。面白いとおもったらまた見てもらえると嬉しいです




