10話
文を書くのは苦手ですが暖かい目で見てもらえるとありがたいです。
「では、お父様。行ってきます」
「ああ、気をつけるのだぞ」
あれから四年、俺は一六歳になった。
一四の頃に家をでて冒険者として研鑽を積んだ。
冒険者ランクもAまで上がった。
そして、お父様との約束通り私は貴族達が通う学校に入学する手筈となっている。
その学校こそが『貴方と光の道標を』のメインストーリーの舞台。
細かい所はこの六年で忘れてしまっているが大事な部分は覚えているはず。
「はぁ・・・・・・」
これから始まる学校生活に不安しかない。
「お嬢様、どうしたんですか? 溜息なんてついて」
「私、学校で馴染めますかね?」
「た、たしかにお嬢様は冒険者生活が長かったですが大丈夫ですよ。多分」
俺の世話役として一緒に来たエマさんが励ましてくれたが、俺は聞き逃さなかったぞ。
多分ってなんだよ多分って、不安だな〜。
■ ■ ■
そして、学校がある王都に問題なく着く。
「お嬢様ー、待ってくださいよー」
馬車を降りてスタスタと歩く俺にエマさんが必死に着いてくる。
「エマは体力がないですね」
「お嬢様が異常なんですよー!」
まあ、俺は鍛えてるからね。
そして、学校の寮に着く頃にはエマさんはヘトヘトになっていた。
「や、やっと着きましたね、お嬢様」
「ええ、よく頑張りましたね。エマ」
そして寮に入り、案内された部屋の扉を開ける。
その部屋は結構な広さでベッドなど必要なものが揃っている部屋だ。
「広いですねお嬢様」
「そう、ですね」
冒険者生活が長かったからか、こんな広い部屋を割り当てられても困る。
冒険者生活中は宿屋の狭い部屋で生活していたからね。
「お嬢様、今日の夕方に新入生を歓迎するパーティがあるすうですよ」
「えー、行きたくないです」
入学式は明日だが、今日パーティがあるのか。面倒くさいな〜。
「他の貴族様達との交流もあるので行きますよ、お嬢様」
嫌がる俺にドレスを着せて、会場に連行するエマさん。
そういえば、このパーティからゲームのセリスは『貴方と光の道標を』の主人公、レティリアを虐め始めるんだった。
レティリアは平民の出だけど貴重な結界魔法の才能がある。
その才能を加味してこの学校、セイクリッド王立学園に通うことが許された。
ゲームのセリスはそんなレティリアを良く思わなかった。
だから、レティリアをとことん虐めた。
時に暴力を振るうこともあった。
でも、セリスは俺だ。俺はレティリアをいじめる気なんてサラサラない。
「お嬢様、ここがパーティ会場です。私はここで離れますけど、頑張ってくたざい!」
エマさんのエールを受けて俺はパーティ会場に入る。
パーティ会場では豪華な服を着た男女が各々料理を食べたりお喋りをしたりしている。
料理を堪能したいのだが、視線が気になって料理も楽しめない。
今、私は真っ赤なドレスを纏っている。
肩や胸元を露出させ、俺の豊満な胸を強調するかのようなドレスだ。
こんなエロいドレスなど着たくなかったがエマさんに押し切られて着るはめに。
周りの男性達は俺の胸をチラチラと見てくる。
以外と分かるものなんだな男の視線って。
「やあ、セリス嬢。そのドレス似合ってるよ」
俺に話しかけてきたのはこの国の第二王子、ルドルフ・セイクリッド。
ゲームのセリスはこの男と一二歳の頃に婚約していた。
でも一二歳のころ、俺は修行に忙しくて婚約どころじゃなかった。
お父様は嘆いていたけど、些細なことだ。
「ルドルフ殿下、お久しぶりです。お褒めの言葉、ありがとうございます」
ちなみにルドルフは攻略対象の一人でもある。
ルドルフは俺のことを色々と褒めていたが、男に褒められても全く嬉しくはなかった。
「では、私はこれで失礼します!」
会話を強引に切り、人混みを紛れる。
「ああ、面倒くさかった・・・・・・」
そうボヤき、料理を食べながら周りを観察する。
そういえば、レティリアはいるのかな。
そんなことをぼんやりと考えているとパンッと何かが破裂した音が聞こえた。
「ん、なんだ?」
その方向に進むと人集りが出来ていた。
その人集りを進み最前列に出ると、
「あなたみたいな平民はこの場所に相応しくないわ!!」
「そうよそうよ、さっさと消えなさいな」
倒れ込むレティリアに鋭い視線を向け、敵意を剥き出しにしている令嬢がいた。
見ていただきありがとうございます。面白いとおもったらまた見てもらえると嬉しいです




