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11話

文を書くのは苦手ですが暖かい目で見てもらえるとありがたいです。

どうやらさっきの破裂音はレティリアが平手打ちされた音だったようだ。


予想外の光景に呆然としている間に話は進んでいく。


「あなたみたいな平民がドレスなんか着て! あなたにドレスを着る権利はないってことよ!」


「サキナ様この平民のドレス、ここで脱がしましょうか?」


「いいわねそれ。貴方達、脱がしなさい」


レティリアは終始俯き無言だった。


でも一瞬見えたその瞳からは涙が零れていたのだ。


周りの貴族達はこの光景を見ても何も思わないのか。


辺りを見渡し気づく。こいつら、この光景を楽しんでやがる。


平民は貴族の奴隷。そう考える貴族も少なくない。


だからと言って公衆の門前でドレスを脱がすという強行が許されるのか。


「貴方達!!!」


許されるはずがない。


俺は大きな声を上げ、ドレスを脱がそうとする令嬢を止める。


「セリス・ミズワール様・・・・・・」


「直ぐにレティリア嬢から離れなさい」


「え、ですが・・・・・・」


離れることを渋る令嬢を睨む。


「私は気が短いのです。それ以上抵抗するのなら命の保証はしませんよ?」


「ヒッ」


令嬢は急いで離れる。


レティリアに手を差し伸べ、立たせる。


「《ヒール》」


先程の平手打ちで腫れた顔を回復させる。


「き、傷が治ってる」


回復したことを確認し、先程の強行の主犯格サキナ嬢に向き直る。


「これはどういうことか説明してくれますよね、サキナ嬢?」


「私は、この場に不適切な身分の者がいたので排除しようとしただけです!」


「誰が不適切なのです?」


「そこの平民です!」


サキナ嬢はレティリアを指さしながら喚く。


「この学校は誇り高き貴族だけが入ることを許された特別な場所! そこに平民が入るなど不適切以外の何物でもないじゃない!」


「貴方の言い分はよく分かりました」


何だよそれ。分かってはいたけどここまでとは。


「私からしたら貴方の方がよっぽど不適切ですよ、サキナ嬢」


「な!?」


驚きによって口をパクパクしているサキナ嬢に畳み掛ける。


「こちらのレティリア嬢は国によって認められ、この学校に入ることを許された鬼才。それに比べて貴方は、平民だの貴族だの。貴方はたまたま生まれが貴族だっただけです。貴方はその立場に胡座を書いて何の努力もしていないでしょう? レティリア嬢は国によって認められるまで血のにじむような努力をしてやっと認められたのです。何の努力もしていない貴方と努力して認められたレティリア嬢。その二つが天秤にかけられた時、一体どちらが国にとって価値があるのでしょうね?」


そして、少し本気で殺気を放つ。


「ヒ、ヒイイイ!」


サキナ嬢は恐怖に腰を抜かし、その場に倒れ込む。


「行きましょう、レティリア嬢」


困惑しているレティリア嬢の手を取り、この会場を後にする。


そして、俺の部屋に招待した。


「何故私はセリス様の部屋に呼ばれたのでしょうか?」


オドオドと緊張した様子のレティリア嬢の緊張を解す。


「いいんですよ、敬語なんて使わなくて。私の事はセリスと呼び捨てでお願いしますね。私もレティリア嬢のことはレティと呼ばせていただきます。よろしくね、レティ」


レティはレティリアの生まれた故郷で周りの人間から呼ばれていたあだ名だ。


「でもお貴族様を呼び捨てにするなんて」


「私は貴族ですが、冒険者でもあるんです!見てください、このギルド証を!」


俺はドヤ顔でギルドカードをレティに見せる。


「え、Aランク冒険者!?」


レティは驚きで目を見開く。


「ふふん、凄いですよね? 私は最近まで冒険者生活をしてました。その影響で平民とか貴族とかそんなの関係ないって思ってますよ」


「セリス様・・・・・・」


レティは感銘を受けたかのような様子だ。


「そう、強くて私を満足させれる人以外関係ありません!!」


「お嬢様、全て台無しです」


エマさんにツッコまれる。


「ハハハハハハッ! セリス様って面白いですね」


「やっと笑いましたね、レティ」


「え?」


俺とエマさんの掛け合いが面白かったのかレティが笑ってくれた。


「レティってばこの部屋に来た時からずっと思い詰めた顔をしていたこですよ? 私はその緊張を解しただけです」


「セリス様・・・・・・。ありがとうございます!」


「これくらいならお安い御用です」


それからレティとは色々なことを話した。


故郷のこと、家族のこと。


そして話題は俺の冒険者生活のことに集中した。


俺の体験した冒険譚を聞かしてその内容にレティは驚く。


時を忘れたその頃、


「寝てしまいましたね、お嬢様」


「疲れていたのでしょう」


今日の事で分かった。俺が虐めなくても他の人が必ず虐めるだろう。


なら、


「レティは私が庇護します」

見ていただきありがとうございます。面白いとおもったらまた見てもらえると嬉しいです

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