8話
文を書くのは苦手ですが暖かい目で見てもらえるとありがたいです。
「戦烈のエミリナに勝った!?」
今日あったことをお父様に報告すると口をあんぐりと開け固まる。
「流石お嬢様です!」
エマさんが手放しに褒める。
「戦烈のエミリナは今最もSランクに近い冒険者。それを打ち負かすとは・・・・・・」
お父様はしばらくして放心状態から帰ってくる。
「お前は、思っていたより強くなったようだな」
優しい顔で俺の頭を撫でるお父様。
「その調子で王都の剣闘大会も優勝しなさい」
「はい、勿論です!」
■ ■ ■
時が経つのもあっという間で、半年が経過した。
今、俺は王都に来ている。
「はわわ、ここが王都ですか・・・・・・!」
エマさんが辺りを見渡し、その人の多さに驚く。
「お嬢様、私達は宿屋に向かいます。護衛を付けるので好きに王都を周ってください」
執事のノレンさんが俺を気遣って提案する。
「いえ、私に護衛は必要ありません。彼らも休ませてください。私はエマと周ります」
でも俺に護衛は必要ないむねを伝え、エマの手を引き歩き出す。
「お嬢様と手を繋ぐなんて恐れ多いですー」
「エマはこうでもしないと迷子になりますよね?」
「私はそこまでおっちょこちょいじゃないですよー!」
可愛らしくプンプンと怒るエマ、その様子が面白くて声を出して笑う。
「アハハッ! エマは本当に可愛いわね?」
「お嬢様の方が可愛いです!」
そのまま、王都を探索する。
「美味しそう、あれを買いますよ!」
「は、はい!」
今王都で人気の氷菓子をエマさんと自分の分購入し二人で食べる。
「冷たくておいしいです!」
「本当、かき氷みたいですね」
「かき氷? なんですかそれは?」
俺の呟きが聞こえたのかエマさんは首を傾げる。
「な、なんでもないですよ」
慌てて誤魔化すが上手く誤魔化せただろうか。
昔、お祭りで梨花と食べたかき氷を思い出す。
梨花は元気だろうか。それだけが心残りだ。
感傷に浸っているとガラの悪い男達が声をかけてくる。
「お金を持ってそうなお嬢ちゃん、俺達に恵んでくれないかい?」
「そうだよ、俺達金を持ってないんだ」
ニタニタと気色の悪い笑みを浮かべている。
「はわわ、どうしましょう・・・・・・」
突然の事態に慌てるエマさん。
「貴方達に渡す金など一銭もありません。真面目に働いてから出直しなさい。クズども」
俺の一言に激昂する男達。
「アアン? 何舐めたこと言ってるんだよクソガキ。俺たちはCランク冒険者パーティ龍の瞳だぞ!」
「決めたわ、お前達をボコボコにして奴隷商に売り飛ばすわ」
「なら、売る前に楽しめますね〜。特に金髪の女の子がいい味しそうだな〜」
「キモイですー」
余りの醜悪さにエマさんは顔をしかめる。
こいつら一二歳の女児に興奮するとか、変態じゃないか。
「御託はいいからかかって来なさい。沈めてあげます」
俺は左手を前に突き出し指を曲げ、挑発する。
「舐めてんじゃねぇぞ!!」
痺れを切らした男の一人が拳を振りかぶる。
「フッ!」
「何!?」
その拳は退屈するくらいの速度で簡単に見切る。
振りかぶった後の完全に伸びた腕の肘を軽く押す。
元々重心が前に出ていたこともあり男は簡単に転倒する。
男は何が起きたか分からないようで放心する。
「俺が殴ったはずだぞ、何が起きたんだ?」
倒れた男の頭を踏みつける。
「まだ、続けますか?」
「リーダーから離れろ!!」
「おい、馬鹿!?」
別の男が剣を抜き斬りかかってくる。
流石に街中で抜刀する程馬鹿じゃないと思ったが、男は腹を狙った横薙ぎの一撃を放つ。
「《流鏡》」
「ガァ!?」
その一撃を《流鏡》を使い受け流し、男の喉に貫手をお見舞いする。
相当手加減したから死んではいないが、意識を失ったようだ。
俺は残った一人に和かに笑いながら問う。
「貴方もやりますか?」
「ひ、ヒイイイ!!」
残った男はほか二人を放置して一目散に逃げていった。
「まったく、こいつらを置いてくなんて酷い人ですね」
「やっぱり、お嬢様は強いです!」
その後はエマさんと二人で王都を堪能した。
───そして、大会当日。
出場登録を済まして参加者控え室で待機する。
「(強い人が多いな。まあ当然か)」
俺はこの大会でフィオナ拳術を使うつもりは無い。
エミリナさんとの戦いで全ての攻撃を《流鏡》で受け流せず手傷を負ってしまった。
だから魔導合気の練度を上げたい。
「セリスとやらはいるか?」
戦いに向けて闘気を高めていると大会のスタッフに呼ばれる。
「はい、私がセリスです」
「試合だ、リングに上がれ」
どうやら試合のようだ。
魔導合気がどこまで通用するか・・・・・・。
いざ、勝負!
見ていただきありがとうございます。面白いとおもったらまた見てもらえると嬉しいです




