7話
文を書くのは苦手ですが暖かい目で見てもらえるとありがたいです。
「貴殿がゴブリンキングを倒したものか?」
「はい、私がゴブリンキングを倒した者です」
翌日指定された時間にギルドに行くとガイルさんが待っていた。
そして訓練場に案内され、燃えるような赤い髪の女性と相対する。
「拙者はエミリナ・ソルト。戦烈のエミリナと言えば分かるか?」
「私、貴方のこと昨日まで知らなかったんですよね」
エミリナさんは真っ赤な髪を肩先程で切りそろえ、その瞳も燃えるような紅。
スラッとした見た目で胸こそ控えめだが、その脚は長く綺麗な脚線美をしている。
装備は比較的軽装で動きやすさを重視しているようだ。
「貴殿はその年でそれほどまで強くなった。だが、世界は広いということを教えてやろう」
彼女が指を鳴らすと、そこにエミリナさん程大きい戦斧が現れる。
「では、行かせて貰うぞ・・・・・・!!」
そう言い戦斧を持ったエミリナさんが肉薄する。
「ハアアアッ!!」
その手に持った巨大な戦斧を下から切り上げる。
「《流鏡》」
その岩でも砕きそうな重い一撃を避けるのではなく受け流す。
「何!?」
何故俺がダメージを負ってないのか驚愕するエミリナさん。
俺が今使った《流鏡》はフィオナ拳術で習った魔力で体を覆う技術を転用して出来た技。
合気道と異世界の魔法と技術で完成した俺だけの武術、魔導合気とでも名付けようか。
魔導合気でほぼ全ての物理攻撃を受け流せると自負している。
フィオナ拳術が対魔物の格闘術なら魔導合気は対人戦の格闘術だと俺は思う。
「面白い技を使う。ではこれでどうだ! 《重撃》!」
エミリナさんは上段から一気に戦斧を振り下ろす。
その一撃はまともに喰らえば俺の体は真っ二つだろう。
「《流鏡》」
だが俺は冷静にその一撃をいなす。そして
「《流撃》!」
その受け流したエネルギーを利用して、エミリナさんの腹に掌底を当てる。
「ガッ!?」
エミリナさんは後方に大きく吹き飛んだが、戦斧を地面に刺し転倒を避ける。
「本当に強いな。だから拙者も本気で行くぞ! 《天衣無縫》!」
エミリナさんは地面に刺した戦斧を更に深く刺した。
「なっ!?」
その瞬間大地が砕け、その砕けた大地に光が満ちる。
「拙者の《天衣無縫》はその範囲内にいる限り、全ての攻撃が二連撃になる」
緊張感からか冷や汗が止まらない。
「行かせてもらうぞ《重撃》!」
「くっ《流鏡》!」
俺の胴体を狙った横薙ぎの一撃、《流鏡》で受け流し二撃目もなんとかいなす。が、
「グァ・・・・・・ッ!?」
受け流し切ることが出来なかったようで、俺は腹を裂かれる。
余りの痛さに泣き叫びたくなるが、今は戦闘中。そんな余裕は無い。
「《ハイヒール》!」
意識がなくなる前に回復魔法で裂かれた腹を戻す。
「貴殿は回復魔法も使うのだな」
クソ、やっぱりエミリナさんは強いな。
俺の武術、魔導合気では勝てない。出来れば魔導合気だけで勝ちたかったが仕方ない。
「では、こちらも本気で行きます! 《開闢》!」
《開闢》を使用すると、エミリナさんは獲物を見つけたかのように獰猛に笑う。
「その魔法はフィオナ拳術の・・・・・・!! 面白い!!」
「ここからはこちらから攻めさせてもらいます! 《圧拳》!」
エミリナさんに肉薄し、思いっきり殴りつける。
「ハアッ!!」
その拳を戦斧の持ち手の部分で受けるが吹き飛ばされる。
「へぇ、その武器を壊すつもりで殴ったのですが・・・・・・。丈夫なのですね。でも、《天衣無縫》の範囲から出てしまいましたよ?」
「はは! これがフィオナ拳術の一撃、面白い!」
俺の攻撃の威力を味わったのにまだ闘気が失われない。凄い人だ。
「《崩星》!!」
エミリナさんが凄い速度で肉薄し、逆手に持った戦斧を逆袈裟に切り上げ更に持ち変え唐竹割りを放つ。
凄まじい威力に訓練場に土煙が舞う。
エミリナさんは勝ちを確信した顔をしていたが土煙が晴れると。
「ははは、これでも無傷か。拙者の負けだ」
エミリナさんが両手を上げ降参した。
「私の勝ちですね!」
■ ■ ■
「いや〜、嬢ちゃんがあんなに強かったとは。ゴブリンキングくらい勝てるわな」
豪快に笑うガイルさん。
その横で和かに笑うエミリナさん。
「貴殿の実力はAランク以上なのは確実だな。ガイル殿」
「俺としてもこんなに強いならAランクにしたいのだが、ギルド連盟の決まりで一度のランクアップは二つまでだって決まってんだよ」
ギルド連盟は世界中のギルドを管理する連盟の事だ。
「まあ、今回はCランクで我慢してくれ」
「はい、大丈夫ですよ。Cランクで」
「ところで、貴殿が最初に見せたあの妙な技はなんだ? 拙者は初めてみたぞ」
魔導合気のことか。確かに初見だろうね。
「あれは私だけの格闘術。魔導合気っていいます」
「ほう。魔導合気とな?」
「相手の攻撃を利用する、所謂受けの格闘術です」
フィオナ拳術は戦える時間に制限がある。
それが過ぎた時に戦う、相手の攻撃を耐える為に使う武術だ。
まあ、ナイフ使った方が消耗は少ないんだけどね。
魔導合気のことを詳しく説明するとエミリナさんは俺の肩をバシバシ叩く。
「ハッハッハッ! その年で新たな格闘術も生み出すとは。気に入ったぞ、セリス殿よ」
こうして俺は登録二日目にしてCランクになったのであった。
見ていただきありがとうございます。面白いとおもったらまた見てもらえると嬉しいです




