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6話

文を書くのは苦手ですが暖かい目で見てもらえるとありがたいです。

「戦烈のエミレナ?」


誰か分からず困惑していると、シーラさんが教えてくれた。


「戦烈のエミレナはAランクでエクシブで活動している凄腕冒険者だよ」


エクシブはこのミズワール公爵領にある街の名前だ。


ここミズワール程広くはないがそこそこ栄えている街だ。


それにしても二つ名があるってことは中々手強そうだ。


「明日、たまたまこっちに来る予定だからセリスと戦ってもらう」


「分かりました、その戦烈のエミレナと戦います」



■ ■ ■



今日の魔石を全て売却して、帰路に着こうとギルドを出ると俺を待つ人物が三人。


「換金は終わった?」


「・・・・・・ご飯奢る」


「是非一緒に行きませんか?」


俺をご飯に誘う為に外で待っていたようだ。


「ええ、一緒に行きましょう」


三人と一緒に街のお店に入る。


「ここは、個室で食べれて落ち着けるからオススメよ」


シーラさんが教えてくれたこの店、静かな雰囲気で素敵な店だ。


「今日は私達が払うので、好きなように食べてください」


「・・・・・・私達は稼いでいる」


「遠慮は入りません」


それから俺達はご飯を美味しく食べる。


「セリスさんの使っていたあの技、フィオナ拳術ですか!?」


回復術師のアリアーヌさんが興奮した様子で身を乗り出す。


「え、ええ。そうですよ」


「やっぱり! フィオナ拳術を修めているなんて凄いです!」


話を聞くとどうやらフィオナ拳術は全武闘家、回復術師の憧れらしい。


「武術家は分かるけどどうして回復術師の憧れなんですか?」


「それはですね・・・・・・」


フィオナ拳術の始祖はフィオナという回復術師だそうだ。


元々フィオナは普通の回復術師で格闘術は何も修めていなかった。


ある時、フィオナの仲間が激闘の末命を落とす。


魔力が無くなったフィオナを庇ったことが原因だった。


フィオナは深く悲しみ、二度と仲間を自分のせいで死なさない為に格闘術を学んだ。


魔力切れが起きても戦えるように。


そして、フィオナは回復術師の技術を流用し一つの魔法を開発する。


そう《開闢》だ。


最初は《開闢》は意味の無い魔法とされ評価されなかった。


ダメージをあと送りするだけで結局ダメージを受けてしまうからだ。


フィオナはその《開闢》の効果の裏技、回復すれば遅れてくるダメージを無効化できることに気づく。


そう、回復魔法を得意とする回復術師との相性がいいということに。


それからフィオナはその《開闢》を使い体を限界を超えて酷使する格闘術、フィオナ拳術の始祖となった。


フィオナは格闘術だけでなく回復魔法の腕も超一流で、着いた二つ名は拳聖の巫女。


人々を癒し、人々の為に自ら前線に赴き数々の魔物を討伐した。


「だから、全ての回復術師はフィオナ様を尊敬しフィオナ拳術を修めることが目標なんです」


拳聖の巫女、どこかで聞いたような気がする。


多分ゲームの中で出てきたたんだけど思い出せない。


ゲームの内容を大まかには覚えているけど細かい所が思い出せなくなっている。


これが転生した弊害なのかな。


「それで、シーラさん達の年齢はいくつなのですか?」


「私達は一五歳ですよー」


俺の三つ上か。この世界は一五歳でお酒が飲めるようになる。


酔ったシーラさんが隣に来て抱きついてくる。


「えへへ、セリスは可愛いな。妹みたい!」


「ちょっと、近いです!」


「いいではないか、いいではないか〜!」


シーラは魅力的な女の子で俺の心は男。


とてもドキドキしてしまう。


「はーい、そこまでです!」


「・・・・・・酔っ払いはたちが悪い」


アリアーヌさんが俺からシーナを引き剥がす。


「ああ! セリスー!」


引き剥がされながら俺に手を伸ばすシーラ。


「じ、じゃあ私は帰りますね」


三人と別れて店をでる。


「三人とも、良い人だったな」


屋敷に帰るとお父様が待っていた。


「随分と遅かったじゃないか、セリスよ」


「友達になった方とご飯に行ってました」


「何!? それは男か!?」


何を思ったのか激怒するお父様。


「いえ、女の子ですよ。お父様」


「そ、そうか・・・・・・」


少し安堵した様子のお父様。


「あ、後ゴブリンキングを倒しましたよ」


「「はああああああ!?」」


その場にいた全員が驚愕で絶叫する。


「ゴブリンキングってSランクの魔物だよな」


「流石お嬢様!」


「お前の実力はリンス殿のお墨付きだったが、まさかこれほどまでとは・・・・・・!」


お父様も驚いたようで一頻り唸った後口を開く。


「セリス、お前の実力は分かった。だから家を出て本格的に冒険者になりたいと言うなら一四の年になったら許可しよう。だが、十六になったら貴族達の学校に通いなさい」


お父様はずっと貴族の学校に私を入れたがっていた。


だけどここまで譲歩してくれるとは思ってもみなかった。


「ありがとうございますお父様。そのようにします」


「うむ。分かったなら良い」


すっかり忘れていたが、明日は戦烈のエミリナとの戦いがあったのだ。それも言わねば。


「後、戦烈のエミリナって人と戦うことになりました」


「は? 戦烈のエミリナってAランク冒険者だったよな。我が領でも指折りの実力者、何故戦うことに?」


お父様も戦烈のエミリナのことを知っていたようで困惑している。


「冒険者ランクを上げる為に戦って実力を示す必要があるそうです」


理由を説明してもお父様は納得した様子では無かった。


「大丈夫です。戦うって言っても模擬戦だと思います。なら命が危険になることなど有り得ません。あと、絶対勝ちます」


「うーん、娘が戦闘狂になってしまった・・・・・・」


膝から崩れ落ちるお父様。


「では、明日も早いので寝ます。お休みなさい」

見ていただきありがとうございます。面白いとおもったらまた見てもらえると嬉しいです

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