4話
文を書くのは苦手ですが暖かい目で見てもらえるとありがたいです。
街から出て東に三キロ離れた場所に魔物が数多く生息する森、シドの森。
シドの森はとても広く、ミズワール公爵領と同じ大きさと言われている。
奥深くにはSランクの魔物も生息していると言われている、危険な森だ。
浅い場所だったらEランク冒険者でも探索できる程度の魔物しかでない。
「ここがシドの森か・・・・・・」
初めて来たが、確かに強い気配も多い。
気を引き締めなければ。
「グギャー!」
「ハッ!」
ゴブリンが振り下ろした棍棒を回避し、ナイフを首に突き刺す。
首を貫かれたゴブリンは光の粒子になって消える。
そして、綺麗な石が残る。
「これが、ゴブリンの魔石か・・・・・・」
この世界では魔物を倒すと消える、そして魔石を落とす。
この魔石が魔物を倒した証明になる。
魔石を鑑定する機械がギルドにあるらしく偽わって報告してもバレるそうだ。
リンスにはフィオナ拳術の他にナイフの使い方も教わった。
フィオナ拳術はその性質上、何体も倒すクエストや、圧倒的に弱い魔物を倒す時に使用するとイレギュラーに襲われた時に対応出来ないそうだ。
だから、弱い相手にはナイフを使って戦うのが良いそうだ。
リンスのおかげで対ゴブリン程度、ナイフで対処できている。
「これで、最後っと!」
指定された数ゴブリンを倒して帰ろうとした時気づく。
この先二キロ程離れた場所に沢山のゴブリンの気配。
そして、ゴブリンとは思えないほどの強い気配。
冒険者だと思う人間の気配も幾つかある。
「あの人たちじゃ、強い気配の主には勝てなさそうですね」
恐らく、ゴブリンの集落ができてその対処に向かった冒険者だろう。
「・・・・・・このまま放置してあの人達が死んだら嫌なので、助けに行きますか」
そこからの俺の行動は早かった。
「くそ、数が多いわ!」
「・・・・・・報告と違う」
「口より手を動かしてください!」
私達はミズワールで活動している冒険者パーティ、シルフィーの祝福。
回復術師のアリアーヌ、魔術師のエレン、そして私、剣士のシーラの三人で活動している。
ちなみに冒険者ランクはCだ。
「報告ではゴブリンの群れと聞いていたが、集落化しているなんて!」
ゴブリンは群れになりその群れが更に大きくなれば集落になる。
群れと集落では危険度が変わり、群れがCランク冒険者三人で対処できるなら集落はAランク冒険者が四人必要と言われている。
「はぁはぁ、何とかゴブリンは倒せたわ」
「・・・・・・撤退しよう」
「賛成です」
ヒュッ!
私の頬を何かが掠めた。
「! これは矢!?」
「上位種がいます!」
「・・・・・・防ぐ!」
エレンが機転をきかせ防御壁をはる。
集落が危険と言われているのは上位種の存在が大きい。
ゴブリンアーチャー、ゴブリンウィザード、その他にも危険な上位種は多い。
「チッ! ホブゴブリンがくるわ!」
「・・・・・・やるしかない」
「行きますよー!」
■ ■ ■
「くそ! ここまでか・・・・・・!」
「・・・・・・魔力尽きた」
「私もです」
私の剣も折られ、他は魔力切れ。
まだホブゴブリンや他の上位種も沢山いる。
ホブゴブリンが私に向かって剣を振り下ろす。
「(ああ、私の人生ここまでなんだ)」
全てを諦め目を瞑る。
だが、いつまで経っても私に覚悟した痛みは来ない。
「ふう、危ない所でしたね」
目を開けると私よりも小さな女の子が私の前に立ちはだかっている。
「安心してください。助けに来ました」
爆速で森を駆け抜け、その現場に向かう。
途中魔物に邪魔されたが無視して進む。
俺が急がなければあの人達は殺されてしまう。
「まだ、死なないでください!」
そして現場に着いた俺は今まさに切られそうになっている女の子を助ける。
「安心してください。助けに来ました」
「え!? 女の子!?」
「・・・・・・危険、逃げて」
「大丈夫です。そこで見ててください」
突然の乱入者に警戒していたゴブリン達は痺れを切らし、襲いかかってくる。
「危ないッ!!」
「《開闢》」
剣や棍棒、矢なんかで攻撃される。
「ギャギャギャ!」
ゴブリン達は気持ち悪い笑い声をあげる。
「そんなんで、私を殺したつもりですか?」
「ギャギャ!?」
今まさに殺したと思った俺が生きていることに心底びっくりした様子だ。
「さあ! ここからが殺し合いですよ!!」
俺はフィオナ拳術の技を使う。
「《魔装拳》」
《魔装拳》は拳に身体強化魔法を重ねがけし、通常なら振るうだけで腕が砕ける程の力を宿す《開闢》の次くらいに重要な技だ。
「ハアアア!!」
全力でホブゴブリンの顔を殴りつける。
「グギャ!?!?」
殴られたホブゴブリンの顔はパンッと音とともに破裂する。
ホブゴブリンの脳漿などがその場に散らばる。
その様子にゴブリン達はたじろぐがそんなのは関係ない。
「ハッ!」
次の標的のホブゴブリンに肉薄する。
フィオナ拳術は足を強化しない。だから肉薄する速度はそんなに速くない。
焦ったホブゴブリンは俺に対してがむしゃらに剣を振るう。
だが当然、俺にダメージはない。
「そんな攻撃効きませんよ?」
そして先程と同じように顔面を破裂させる。
流石に分が悪いと理解したゴブリン達は、数人で俺のことを囲む。
「一気に来たら勝てるとでも?」
ゴブリン達が俺に対して激しい攻撃を繰り出す。
「だから効きませんよ! 《神折》」
俺はゴブリン達の首に素早く手刀を繰り出す。
《神折》はただの手刀ではない。
俺を囲っていたゴブリン達の首は一人残らず胴体からズリ落ちる。
「さあ、かかってきなさい!!」
俺はその場から動くのを辞めた。
様々なゴブリンが俺に攻撃を与えるが全てを無効化し一撃で殺す。
そして数分後。
ゴブリン達は全滅した。
「あ、お姉さん達大丈夫ですか?」
俺の戦いを見ていた少女三人は満身創痍だが、歩けるようだ。
「今回は助けていただきありがとうございます」
「・・・・・・感謝」
「ありがとうです!」
「まだ、敵はいますよ? それも一番強いやつが」
「「「え?」」」
三人は驚きにより固まる。
見ていただきありがとうございます。面白いとおもったらまた見てもらえると嬉しいです




