22話
文を書くのは苦手ですが暖かい目で見てもらえるとありがたいです。
「おお、ここがセリスの部屋だぞ?」
アルファを連れて部屋に戻る。
「え、お嬢様!? 明日に帰還では?」
突然の帰宅にエマさんが驚いている。
「エマ、今日からこの部屋で同居するアルファさんです。失礼のないように」
「は、はい!」
アルファをエマに紹介し、椅子に座る。
「我はどこで寝ればいいんだぞ?」
エマに布団を持ってきてもらう。
「私がこの布団で寝ますから、アルファさんはベッドを使ってください」
「いや、我が布団でいいぞ。セリスがベッドを使うんだぞ」
そのまま二人で言い争いをする。
結局二人でベッドを使うことになった。
「エマ、大事な話をするから部屋から出てくれますか?」
「はい、分かりました!」
これからする話はエマさんには聞かせられない内容だ。
エマさんが部屋を出たのを確認し、アルファに向き直る。
「これから話すことは誰にも言わないで欲しいです」
「ん? 分かったぞ」
俺はアルファに打ち明けた。
俺が異世界から転生してきたこと、これから起こることが何となく分かること。
「という訳で、来年この国は戦争を仕掛けられる」
「我にその戦争で戦って欲しいと?」
「そうだ」
アルファは考える素振りをして、力強く頷く。
「いいぞ、我はその戦争でこの国につこう」
「ありがとう」
いいんだぞ、と笑うアルファ。
慧竜が味方になるのは心強い。
「でも、異世界か。考えたこともなかったぞ」
「信じられない?」
俺の問いにアルファはニヤリと笑う。
「あまり我を舐めるな。セリスと手を結んだ以上セリスのことは信用するんだぞ」
それもそうか。あっさりしてて助かる。
「戦争まで我はどう動けばいい?」
「一緒に学校に通う?」
多分エレナ先生に頼めば通えるだろう。
アルファは一瞬嫌そうな顔をしたが、了承してくれた。
二人で話しているとエレナ先生が部屋を尋ねてきた。
「アルファさんの監視も込めて私のクラスで面倒を見ることになりましたー」
頼むまでもなくアルファの転入が決まった。
翌日、アルファと教室に入ると皆の視線が集まる。
恐怖、困惑、そんな感じの視線だ。
「なんでこんな怖がってるんだ?」
「そりゃあ、慧竜様が突然教室に来たら誰だってびびるでしょ?」
アルファの疑問を茶化しながら答える。
そして、レティリア嬢も含めた三人で会話をする。
「レティは結界魔法がつかえるんだな!? ここ何百年も適正者がでてないんだぞ!」
「レティはすごいんです!」
レティリア嬢を二人で褒めていると、エレナ先生が教室に来る。
「はいはいー、今日は連絡事項がありますー。転入生が来てます! アルファさん、自己紹介をどうぞー!」
「え、我か?」
先生に今日に名指しされて、困惑するアルファ。
けど、自己紹介すればいいと説明したらちゃんと始めた。
「我はアルファ、二代目慧竜だぞ! しばらく人間と敵対するつもりはないけど、喧嘩を売られたら何時でも買うぞ!」
アルファらしい自己紹介だった。
そして、アルファを含めた授業が始まる。
■ ■ ■
「疲れたぞー!!」
「やっと終わりましたね?」
やっぱり、アルファには退屈だったようだ。
かなりストレスを貯めている。
「アルファ、一緒に魔物倒しに行きますか?」
俺の冒険者ランクはAなので、大抵の魔物と戦える。
「行くぞ!」
案の定話に飛びついてくるアルファ。
「じゃあ、アルファも冒険者登録しないとね」
「冒険者?」
アルファに冒険者について軽く説明する。
「ほー、魔物を狩ることで生計を立てる職業なんかもあるんだぞ」
理解したようだし、早速アルファをギルドに連れていく。
「うえ、酒臭いぞ」
「我慢してね・・・・・・」
鼻をつまみながら受付に並ぶアルファ。
「ようこそ冒険者ギルド、セイクリッド王都支部へ。ご要件は?」
「この子の登録できました」
ようやく俺らの番が来て、アルファの冒険者登録を進める。ちなみに角や尾は魔法で隠してもらっている。
「名前はアルファさん。職業は魔法使いですね」
登録も概ね終わり、仕事を受けるため掲示板に行く。
「最初はゴブリンがいいかな?」
「ゴブリンなんて一瞬で終わるぞ! もっと強い魔物がいいぞ!」
ただをこねるアルファに困っていると、柄の悪い男達が話に入ってくる。
「ギャハハハハッ! お前みたいな初心者が随分と調子に乗っているな!」
「俺らが叩き潰してやるから、訓練所へこい!」
「ビビって逃げんなよ!」
俺らが反論する間もなく訓練所の方に消えた男達。
アルファも一瞬ポカーンとしていたが、喧嘩を売られた事に気づいた様だ。
「ゴブリンより歯ごたえのある獲物が来たぞ。ぶっ潰す」
「ほ、程々にね」
あの男達が不憫でならない。そう素直に思うのであった。
見ていただきありがとうございます。面白いとおもったらまた見てもらえると嬉しいです




