20話
文を書くのは苦手ですが暖かい目で見てもらえるとありがたいです。
『フンッ!』
ドラゴンが鋭い爪を横薙ぎに振るう。
「効きませんよ!」
『なに!?』
俺は《開闢》状態だから、ダメージはゼロだ。
「《神折》!」
ドラゴンの首を落とすため、首目掛けて《神折》を放つ。
『ヌッ!?』
だが、ドラゴンは俺の一撃を避けた。
『危なかった。受けていたら我の首が飛んでいたぞ』
流石ドラゴン、危機回避能力も尋常じゃない。
『人間だと思って舐めていたが、考えを改めなければならないな』
そう呟いたドラゴンは急遽光に包まれる。
光が収まると・・・・・・。
「ふぅ、この姿は落ち着かんな」
「人になった!?」
ガウィンズは驚いていたが俺はそれほど驚いてはいない。
人の姿になって分かったが、この人物は。
「改めて名乗ろう。我は二代目慧竜のアルファという」
そう、アルファは『貴方と歩む光の道標を』に登場するキャラクターである。
特殊なルートで仲間にすることが出来る人物で、その強さはまさに一騎当千。
だけど、仲間になる条件が厳しすぎて殆どのプレイヤーが仲間にするのを諦めたくらいだ。
「では、参るぞ、《銃爪》!」
アルファが腕を振るうと、相手を貫くことに重きをおいた風の弾丸が無数に現れる。
「これは避けられまい!」
確かに避けられないだろう。だが、
「何故避ける前提なのです? こんなの避けるまでも無いですよ!」
俺目がけて飛んできた風の弾丸達を生身で受ける。
「馬鹿なのかこいつは。でも、これで終わりとは。つまらん」
アルファ視点だと、俺が弾丸の嵐に飲まれたように見えただろう。
「まだ終わりじゃないですよ、アルファさん」
「へえ、面白い! 《インフェルノ》!」
息の根を止めるため、アルファは炎の嵐を俺にぶつける。
炎が渦巻き、当たりが火の海に包まれる。それでも、俺は無傷だ!
「今度はこっちの番ですね? 《双星拳》!」
「グウゥ!?」
《双星拳》両腕で同時に突きを放ち、その両腕から莫大な衝撃波を放つスキル。
その威力は山を崩すとも言われている。らしい。
それをアルファに全力で放つ。
「今のは中々効いたぞ! 人間!」
ダメージはあるようだけど戦闘不能とまでは行かないようだ。
流石にこれくらいじゃやられないか。
「何故手加減をするのです? あなたにはあのスキルがあるでしょう?」
俺の問いかけにアルファは悔しそうに答える。
「それは・・・・・・。今我は一部のスキルが封印されてるのだ」
え、封印? アルファに封印をかける相手とは。
俺の疑問を察したのかアルファは語る。
「我のスキルを封じたのは竜王だ」
アルファが言うには、竜王が急に精霊との戦争の準備を始めたそうだ。
アルファは精霊と争うのが嫌だったから無理矢理にでも止めようと、勝負を挑んだ。
その結果は敗北。
戦闘前に決めた制約によりアルファは一部スキルが使えなくなり、竜王の渓谷からも追放されたらしい。
そんなイベント、ゲームにはなかったはずだ。
多分ゲームと違う展開になっているんだ。そう結論をつける。
「その戦争の準備はいつ頃に終わりますか?」
「多分三年はかかると思う」
三年か、なら色々間に合うな。
「アルファさん。私と手を組みませんか? 私のことを手伝ってくれたら、あなたのことを手伝います!」
予想外のセリフだったのかキョトンとした後に笑い出すアルファ。
「ハッハッハ!! 面白い、面白いぞ人間! いいだろう、手を組もうではないか人間!」
決まりだな、でも。
「人間はやめてください。私はセリスって名前があります!」
「悪かったなセリス。では、これから頼むぞ?」
そうして、予定にはなかった協力者ができて心強いかぎりだ。
見ていただきありがとうございます。面白いとおもったらまた見てもらえると嬉しいです




