19話
文を書くのは苦手ですが暖かい目で見てもらえるとありがたいです。
二日目に入り、再び森に入る。
「今日も頑張りましょうね」
「そうですね、セリス様!」
レティリア嬢は今日も元気いっぱいである。
その反面ティオナは、
「うー、よく寝れませんでした」
ティオナは寝る場所が変わると余り寝れないようで、昨日も遅くまで起きてたようだ。
眠眼で目をこすっている。
「今日は私が索敵をするので、少し休んでてください」
「すいません、セリス様」
慣れない遠征なのだ。調子がでないのは仕方がないことだ。
「一キロ先に魔物、かなり強そうです」
「そうか、皆接敵に注意しろ!」
俺の言った強そうという言葉に緊張感が高まる。そして、
「キマイラだと!?」
殿下が驚きの余り声をあげる。
キマイラはAランクに指定されている魔物だ。
ライオンの顔を持ち、鷲のような翼が生えていて蛇の尾を持つ。
蛇の尾からは毒の霧を吐く、そんな危険な魔物だ。
本来はもっと森の奥にいるような魔物でこんな浅瀬には出ないはずだ。
「ッ! 気づかれました、戦闘を始めます!」
キマイラが俺達に気付いてから行動が早かった。
「ゴアァッ!!」
「ッ回避!!」
一瞬で距離を詰めて鋭い爪を無造作に振るう。
幸いその爪に当たる人はいなかった。
しかし俺達が直前までいた地面は陥没し木々は切り裂かれている。
もし当たっていたら命はなかっただろう。
「行きます! 《重撃》!」
ティオナがスキルを使い、重い一撃を腹部に叩き込む。
「私も続きます、《連撃》!」
俺も続き、顔面に鋭い拳を当てる。
「グルァ!!」
それでも、効いていないとばかりに吠えるキマイラ。
「レギナさん! これは緊急事態です、加勢してください!」
思わず騎士達に援護を求める。
「ああ、仕方ないだろう! 我らも援護するぞ!」
三人の騎士たちが矢継ぎ早に攻撃を仕掛ける。
「今だッ!《エンペラー・ストーム》!」
キマイラが怯んだ一瞬の隙を逃さず殿下が竜巻を起こす魔法を発動させる。
この竜巻は中に入った物を無数の風の刃で斬り刻む。
「倒せたか・・・・・・」
竜巻が収まった頃、キマイラは魔石に変わっていた。
「先生に報告しに行きましょう!」
「急ごうか!」
皆が報告のため退却を選択した。が、
俺は察知してしまった、キマイラなんかより圧倒的に強い魔物がクラスメイトを襲撃しているのを。
「先に行ってください!!」
「どうしたんですか、セリス様?」
俺は簡潔に状況を伝える。
「だったら先生に任せた方がいいんじゃないか?」
確かに殿下の言っていることが正しい。
俺らは学生だ。なら先生に任せるのが一番なのかもな。
「そんなの間に合わないかもしれないじゃない!」
俺が手を伸ばせば助かる命があるのにそれをしないのは多分一生後悔する。
俺の意思の硬さを理解したのか殿下が笑う。
「本当に君は変わったね。ボクも着いていくよ」
「勿論、私も行きます!」
「私もです!」
パーティの皆が来てくれるのか、心強いな。
レギナさん達も合わせた皆で現場に急ぐ。
「ウワアアアア!!」
襲撃から逃げて来たクラスメイトと遭遇する。
「ド、ドラゴンが出た! お前らも逃げろ!」
ドラゴン!? どうしてこんな場所に。
ドラゴンは基本的に竜王の渓谷から出てこない。
最低でもSランクの実力がある。
「これは我々では手に負えないぞ、どうする?」
想定よりも強力な敵にレギナさんが尋ねる。
確かにドラゴンなら撤退しなきゃ俺らの中で死人がでる。
「殿下達はここで待機してください、私が行きます!」
「おい、待────」
殿下の静止を無視して走る。
どうか、間に合ってくれ・・・・・・!!
全力で走り、ドラゴンのいる場所に着く。
ちょうど、ドラゴンがトドメのブレスを吐く寸前だった。
「《開闢》からの、《圧拳》!!」
『グハァ!?』
飛び上がり、ドラゴンの顔を《圧拳》でぶん殴る。
ドラゴンが大きく後退する。
『我の顔を殴るとは、いい度胸だな人間』
「セ、セリス様・・・・・・」
「あなた達、逃げなさい《ハイヒール》」
怪我していた人達を回復させ、撤退するように言う。
「セリス嬢、あなたじゃ危険です。皆で逃げましょう!」
お前も襲われてたんだな、ガウィンズ。
「私は大丈夫です、ガウィンズ様。不安ならそこで見ていてください」
「は、はい」
俺らの会話を邪魔しないで聞いてくれていたドラゴンに向き直る。
「待っててくれてありがとうね」
『ふん、最後の別れは済んだか?』
「これ以上、会話は無粋ではありません?」
それもそうかとドラゴンは言う。
そして、戦いの火蓋は切って落とされた。
見ていただきありがとうございます。面白いとおもったらまた見てもらえると嬉しいです




