20.加藤サラ
「...俺の異能力か」
天を仰いで話す川井を見て、空は少し身構えた
川井はフッと少し笑ってから派手に笑い始めた
それを空が不思議そうに見てると川井が浮き始めた
「俺の異能力は"イメージ"想像したことが現実になる」
川井が右手をだし目を瞑る
すると右手から火が出てきた
「今俺は火を操る俺の姿をイメージした」
「なっ!」
空は低姿勢になりかまえた
「まぁそんな固くなるな、この能力にも限度がある」
「限度?」
「ああ、まぁこっからは教えねぇがな!」
川井が雷を纏い向かってくる
「くっ!」
空が壁に追いやられて川井との距離が近くなっていく
「もう終わりだな、じゃあな空」
雷が降ってきて土埃が舞う、川井の視界には何もうつっていなかった
ーーー同時刻ーーー
「なんだ!雷!?あっちには確か空が」
加藤が視線を向けると地面が揺れた
「炎柱!」
地面から炎が柱のようにでてきた
避けたものの反応が少し遅れた加藤は左手を軽く火傷してしまった
「ぐっ、咲羅!」
加藤が咲羅に殴りかかろうとした瞬間上から夜野に蹴りを入れられた
「相手は2人なんやから、きぃつけなあかんやろ」
一方的に攻撃を受けている加藤はもう立っているので精一杯だった
「なぁ、加藤さんよ!さっきまでの威勢はどこいったんだよ」
咲羅が殴ろうと拳を振りかぶると加藤はその拳を掴んだ
「1人じゃ何もできないくせに2人になったらやけに威張るな、弱い証拠だぞ」
煽るがもう体は動かない拳を掴むので限界だった
体から力が抜けて倒れた
「なんやもうおしまいか、他に行くぞ咲羅」
夜野が他の加勢に行こうと歩き出すと加藤が立ち上がった
「まてよ、なんか今ならできそうな気がする」
無表情の夜野とは違い咲羅は焦りを感じている
(な、なんであの怪我で立てる、化け物なのか!?)
「隊長や空たちがやってたみたいに、」
拳を構えた加藤は異様なオーラを放っていた
「な、なにがくる!」
少し咲羅は引いたが夜野は相変わらず何も反応しなかった
【異能力】
「はぁ!」
"シーン"
加藤が拳を振ったが何も起きなかった
「なんだよ何も起きないのか...」
咲羅が安堵してると夜野は上空にいた
不思議そうに見上げると夜野は必死で叫んでいた
しかし咲羅には何も聞こえなかった
「逃げろ!咲羅!」
違和感を感じた咲羅は耳に手を当てた、すると手には血がついていた
なにが起きたかわからないまま血を吐きながら咲羅は遠くまで飛んでいった
加藤が音速を超える速度で拳を振ったためソニックブームが発生していた
当の本人はなんかできそうで異能力を開花させた
歴史上初めてのことだった
加藤は紛うことなき特異体質だった、常人ではありえないことを気合いで成し遂げた
加藤サラ、彼女の異能力は「カウンター」今までの攻撃が蓄積されてあの威力になった
さらに戦いの才能がずば抜けている加藤だからこそ
初めての異能力を使いこなせたのかもしれない
「あんた強いな、なにもんや」
加藤が夜野に向かっていきながら言った
「私は宇宙警察天の川星団第二部隊副隊長、加藤サラだ」




