19.久しぶり
ーーー空、加藤vs咲羅ーーー
「こい!」
咲羅が叫んで数秒後、上からゆっくりと人が降りてきた
「誰だ!」
威圧的に聞く空を見て咲羅はふっと笑った
「お前らのよく知ってる人だよ」
降りてきた人を見て二人は驚愕していた
「な、なんでここに...」
二人は目を丸くしてじっと見ていた
「久しぶり、って言ってもそんな時間たってないかな?まぁいいや、いくぞ空!」
そういい空に向かって飛んできた
「空!」
加藤が振り向いた時には空たちは数キロ離れたところにいた
「お前の相手は俺だ!」
「っ!桜井!」
【異能力"炎"】
「炎陣」
二人の周りが炎で囲まれた
加藤は顔をしかめて言う
「邪魔をするな、今はあの人のことが聞きたい」
咲羅は両手を前に出した
「勝ったら教えてあげますよ」
二人は炎で作られた円の真ん中にたった
加藤は拳を強く握り咲羅が踏み込んだ瞬間、顔に一発ぶち込んだ
「がっ、」
鼻血が飛び出て加藤の服にかかった
「やっぱり弱いな、桜井」
咲羅は鼻をおさえながら笑いながら呟いた
「炎血」
加藤の服についた血が燃えた
燃えた時こそ驚いたが、加藤は冷静に上着を脱ぎ捨てた
「おかげで軽くなったわ」
「どういたしまいて」
咲羅は余裕のない笑顔を見せていった
「なんや咲羅、最近負けすぎとちゃう?」
突然上から声が聞こえてきた
二人が声のする方を見ると、そこには刀を持った男がいた
「あんたははじめましてか、僕そっちの空くんとこないだ会ったで」
「お前は誰だ!四天王か」
加藤が威圧的に聞く
「せやで、僕は四天王のまとめ役、夜野海斗や」
「なんでテラス団にいるんですか...川井さん!」
咲羅が呼んだのは川井柔造だった
川井はなにも言わずに向かってきた
【異能力"風"】
「ー十式ー4番、風鎧」
空の体が風の鎧で覆われた
「解除」
川井がそう呟いた途端、空を覆う風が消えた
「なっ!?異能力が解除された!?」
空が距離を取ろうと後ろに跳ねた瞬間、空の目の前には手があった
「雷パンチ」
手に雷を纏い空の顔を思いっきり殴った
空は十数メートル飛び、体は麻痺していた
「くっ!川井さんは異能力を複数もっているのか?」
一方的に空が殴られるだけの戦いだった
その間に川井が使った能力は、炎、雷、水など
複数の能力を扱う川井に少しずつ適応してきた空だが
まだうまく戦えず押されていた
(異能力が解除される相手にどう戦えば...)
【異能力"風"】
「風パンチ!」
叫んだ空を見て右手を空に向けて川井が呟いた
「ぐっ!」
川井が地面にたたきつけられた
「!?あたった!」
川井よりも空の方が驚いていた
「俺に攻撃を当てた褒美としてなんか一つ答えてやるよ」
「川井さんの...異能力を教えてください!」




