4.討伐-①(みえる)
『5回 ダンベル』
討伐組合の共用スペースは、ちょっとしたカフェみたいになっている。一般的に、食事をしながらの方が話もはずむし、いい案もでやすいと思う。
「とにかく一斉攻撃で殲滅しようぜ!」
ぐっ。戦士の人が言う。お酒も入っているのか、とにかく豪快だ。私はあんなにたくさん食べられない。
「周りから少しずつ崩すべきです。相手は飛び道具を使いませんから。」
ぐっ。弓士の人らしい、堅実な案だ。上品に軽食を食べてる。
ぐっ。ちなみに斥候の人は、お酒飲んだらすぐ寝てしまった。介抱しようとしたら止められた。なんでも、近寄ると抱きついてくるらしい。なにそれ。
ぐっ。私はリンゴジュースを飲んでる。なぜか「それ」は牛乳を飲ませたいらしくて、手を引っぱったりしておすすめしてくる。栄養をとらせたいのかな。
「はいはい注目!聖女ちゃんがいる時点で作戦は一択なの。聖女ちゃんと組むの、初めての人もいると思うから説明するね!」
ぐっ。あれか…リーダーさん考案の方法で、準備に多少時間はかかるけど、特定条件下で安全かつ効率的。リーダーさんが、私を信じてくれてるのはうれしい。
「…」
力を借りてなければ、「それ」のトレーニングは軽い。これくらいなら、テーブルの下とかで片手間にこなせる。相変わらず筋肉はつかないけど、精神的に強くなった。もうカウントは0になったし、明日に向けてゆっくり休もう。




