↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢見の聖女はできるだけがんばる  作者: Nomu


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/31

5.討伐-②

翌朝。宿で軽い朝食を済ませ、討伐組合の共用スペースへ向かう。少し雲はあるが、おおむね天気は良い。絶好の散歩日和だが、今日は仕事だ。


私はいつもの白いローブと、愛用のロングスタッフ。魔力で強化できるよう、魔力伝導率の高いものでそろえている。体内の魔力を服に伝える関係で、あとは下着くらいしか着れないけど、丈夫さと快適さには申し分ない。のぞかれないよう気をつけるくらいだ。


討伐組合に到着。ほかのメンバーは既に集まっていたようだ。

「聖女さん〜今日もかわいいね!」

「…少し遅くなりました。」

「こっちもちょうど集まったところよ。今日はよろしくね!」

昨日すぐに酔い潰れていた斥候の人も、今日は元気そうだ。作戦通り任務を開始する。


街の西側に広がる鬱蒼とした森は、昔から魔物の温床になっている。人を襲う魔物の住む危険地帯でありながら、魔石という資源を産む採掘場でもある、不思議な場所だ。有用な植物も自生しているので、森が仕事場という人は少なくない。討伐組合は、ときおり現れる強い魔物を討伐し、森にある程度の安全を提供している。


「オラァ!」

戦士の人の振るうバトルアックスが、スケルトンを消し飛ばす。不死の属性には聖なる力。今回、全員の武器に、私が破邪の魔法を付与している。予定通りの短期決戦。

「スケルトンもほんと不運ねぇ…」

魔石を拾いながらリーダーさんがこぼす。私もそう思う。矢がかすっただけなのに、スケルトンは光の粒子になっていった。それにしても、情報より数が多い。


わずかな違和感。とっさに探知の魔法。まれに設置型の魔法陣を構築できる、上位種が統率していることがある。急な悪寒。探知妨害、呪詛返しだ。負けない、押し通す!やっぱりいた…ぎりぎりまで隠蔽して、魔法陣で道連れにするつもりなのだろう。


『さがって!』

させない、伝達の魔法で指示を飛ばす。一斉にメンバーが後退する。でもあの斥候の人だけきょろきょろしてる、なにやってんの!発動した魔法陣から、黒い蛇が現れて、中にいる者の生命力を喰らっていく。まずい。


破邪の魔法をまとって、魔法陣の中へ突っ込む。結節点を壊して止めるしかない…ここだ。全力の解呪をうちこむ。抵抗が強い。斥候の人のうめき。落ち着いて。冷静に。倒れる音。救いたい!


あふれる解呪の光がすべてを洗い流した。「それ」には感謝するけど、私自身ももっと強くならないと。斥候の人のそばにしゃがみ込む。

「…大丈夫ですか?」

「ははっ…聖女さん、黒なんですね…」

私は立ち上がって、ロングスタッフを振り抜き、彼の意識を飛ばした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。