↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢見の聖女はできるだけがんばる  作者: Nomu


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/31

2.守り

まったく…「それ」にはもうちょっと、自重してもらいたい。主に「それ」のせいで、やや疲れの残る翌日。私は買い物のため、街の中心部に来ていた。


「お嬢ちゃん、結構重いけど大丈夫かい?」

「…大丈夫です。」

自炊用の食料をまとめ買い。魔力での身体強化は、わりと一般的な技術なので、私みたいに少し小柄な人でも、たくさんの荷物を持てる場合がある。人は見かけによらないし、外から見えないことだってある。


大通りを歩く。賑やかな街は好きだ。石造りの家は表情豊かで、見ていると幸せな気持ちになる。あっ、あの雑貨屋さん気になる。でもいまは両手がふさがってるから、また今度行こう。


…そんな時間を壊す悲鳴と喧騒。どうやら荷車が制御を失ったらしい。軽量化用の魔石が、予想より早く空になったとかだろう。丘にあるこの街では、ときどき起こる事故だ。


街の人はうまく逃げているけど、行き止まりにいる小さな女の子が危ない。荷物をその場に置いて身体強化。荷車を追い抜いて、障壁の魔法。荷車は進路を変えて、女の子の手前の壁にぶつかった。さすがに荷車を障壁で受け止めるのは、ちょっと怖い。


「…大丈夫?」

「うん、ありがと…おねえちゃん!」

おっと、衝撃で古い石壁が崩れたらしい。目の前に瓦礫が迫る。障壁の魔法ではじこうとしたけど、「それ」の方が早い。私を守ることについて、「それ」はかなりの執着をみせる。助けられたことも多い。


「わあっ、きれい。ゆめみたい!」

「…」

私たちを守る、豪華な光のドーム。いや、だからそこまで必要ないから。昔から「それ」は過保護だ。とりあえず、おいておこう。

「…無事でよかった。」

「もしかして、ゆめみのせいじょさま?」

女の子の頭をなでて、すばやく立ち去る。人が集まってきている、あと「それ」の結界が目立つ。ここは戦略的に撤退だ。

「聖女さん!荷物忘れてるよ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。