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夢見の聖女はできるだけがんばる  作者: Nomu


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14.孤児院-①

「うん、僕も魔力由来の発熱だと思いますよ。聖女さん、無理しがちだから。気をつけてくださいね。」

「…ありがとうございます。」

もう熱は下がっているけど、念のため治療院で院長先生に診てもらうことにした。院長先生は、魔力による検査がうまい。さわらずに検査できるのは、この街だと、私と院長先生くらいだ。他の人だと、べたべたさわる割に精度が低いので、開院前の早朝に並んででも、院長先生にお願いするようにしている。


「そうだ。孤児院の方が、また聖女さんにきてほしいって言ってたので、顔をだしてあげてくれませんか?」

「…いつも忙しいですからね。分かりました。」

院長先生の頼みだし、あそこの子供達と過ごすのは、良い気分転換になる。

「院長先生〜!よかったぁ〜聖女ちゃんまだいた。聖女ちゃんが並んでるのを見て、患者さんが集まっちゃって…また女性の患者さん、対応お願いできないかしら?」

「…昼くらいまでなら、いいですよ。」

「ありがとう〜!男どもはこっちで対応するわ。だいたい健康だろうしね。よろしく〜」

…健康な人も集まるのは謎だ。行列に並びたくなるのかな?


—————


昼過ぎに孤児院についた。街はずれにある建物で、悩みごとの相談所を兼ねている。大きなくくりでは、治療院の仲間だ。

「…遊びにきました。」

「聖女さん、感謝いたします。子供たちも、聖女さんがくると聞いて、大喜びですよ。」

とりあえず、料理の下ごしらえのお手伝い。孤児院の人ほどではないけど、料理は得意だ。よし、これでおしまい。

「きゃっ!」

きれいにスカートをめくられた。

「鉄壁の聖女、討ち取ったり!」

「こらっ!男子たちなにやってるの!?」

「だって、まえにきた兄ちゃんが、おまえらにしか倒せないって…」

「男子ってほんとばかねっ!」

…よろしい。ローブを上にひっぱって頭を覆い、顔だけだす。お〜ば〜け〜だ〜ぞ〜


久しぶりの大人数でのごはん。みんないっぱい食べていてうれしい。私たち大人組は、明日の相談だ。

「というわけで、西の森で簡単な採集を教えてあげてほしいのです。」

「…分かりました。」

つまり職業訓練だ。ピクニックともいう。

「お姉ちゃん、今日は一緒に寝たいなぁ。」

「わたしも!」「俺も!」

「…もう、めくらないならいいよ。」

その前にお泊まり会だ。家から着替えとか持ってこよう。

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