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【完結済】不可侵少女は触れ合いたい  作者: こみやし
05.新生魔王の理想郷

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48/52

05-05.王妃様の暇潰し


 さて。今日はどうやって過ごそうか。



 ナズナちゃんは暇を持て余していた。


 ああは言ったけど、やっぱり頑張るティアの足を引っ張るのは気が引ける。ティアは自分の隣に席を用意してくれたけど、そこに座って一日過ごすのも退屈だ。


 だから結局ブラブラしている。モルモルか騎士様かユーキちゃんの内、比較的手の空いている子が付いてきてくれる。



 暇だぁ。


 日課の屋台巡りも悪かぁないんだけどね。


 何かここらで大きな変化でも欲しいものだよね。



「アルバお姉ちゃんはまだ帰ってこないの?」


「行方は誰も知りませんわ」


 そっかぁ~。



「モルモル、なんか芸でもしてよ」


「ナズナ様♪」


 あかん。キレてる。



「冗談だってば。めんごめんご」


「退屈ならばもう少しだけ散策範囲を広げてみては?」


「ダメだよ。皆忘れちゃうかもしれないじゃん」


 だから城から大きくは離れられないのだ。近場の城下町を散策するのが精々なのだ。



「城内にも遊技場はございますのよ?」


「それを早く言ってよ!」


 なんだよもう! あるなら行こうぜ!



「いっそキャバクラとかないの?」


「きゃば? なんですの?」


「かわいいお姉ちゃんたちが酌してくれるとこ」


「味を占めましたのね」


 流石に怒られるかなぁ。


 ティアが寛大だと言っても、それはあくまで騎士様とユーキちゃんに限った話だろう。実際モルモルとふしだらな関係になったらキレ散らかすだろうし。それはそれ、これはこれだ。私の側付きを命じたからといって、浮気まで許したわけではないのだ。当然ね。



「ナズナ様が望まれれば今すぐご用意致しますわ♪」


「え!? マジ!?」


「大マジですわ♪ では早速♪」


「待って待って!」


「あら? キャストのタイプにご希望でも? 事細かにお伺い致しますわ♪」


「くっ! 誘惑しおってぇ!」


 けどダメなのぉ!



「他の案出して!」


「他の案? と仰いますと?」


「それを考えるのもモルモルの仕事だよ! 王妃様を楽しませてみせて!」


 秘技! 丸投げ!



「浴室にてお背中を」


「そういうのでもなく!!」


「でしたらやはり遊技場へ参りましょう」


「そうだった!」


 忘れてた! ついうっかりキャバ計画に夢中になってしまった!



「カラオケある!? ボーリングは!?」


「それはなんですの?」


 なんてこったぁ!



「無いの!? この世界に存在しないの!?」


「さあ? そこまではわかりかねますわ」


「直談判に行こう!」


「遊技場はいいんですの?」


「後回しだよ! やりたいことが見つかったから!」


「うふふ♪ 張り切っておりますのね♪」


「ほら抱っこして! 走って! ほら早く!」


「はい♪ ナズナ様♪」




----------------------




「好きにするのだわ♪」


 やったぜ♪ 話のわかる魔王様だぜ♪



「けどキャバクラはダメなのだわ」


 ちくせう! こそっと混ぜといたのに!



「後は問題ないのだわ♪ 細かいことはモルモルに任せるのだわ♪ 『遊戯局』の発足を今この場で承認するのだわ♪」




----------------------




「国中の職人たちを集めて参りましたわ♪」


 早い早い。話早すぎでしょ。移動時間とかどうなってるのさ。それあれでしょ。なんか別の目的で集めた職人さんたちでしょ。本当に私が自由にしちゃっていいの? 魔王の政務に差し支えない?



「心配要らないのですわ♪」


 そう? ならありがたく頼んじゃうけどさ。



「まずはそうだね……ボードゲームでも作ろっか」


 こういうのは小さいものから始めていくもんだよね。それが定石ってものだよね。


 それにわざわざ部署を作ってもらったんだもん。少しくらいは収益を上げていかないとね。趣味に走るのはその後だ。


 てことで先ずはリバーシとかお手軽でいいんじゃない?



「……それはもうありますわね」


 あらま。


 そういえば、私以外にも転生者っているんだもんね。ルクス君だってそうだったんだし。過去には他にもいたのかも。



「ならこっちは?」


 カキカキカキ。



「つまりは人生ゲームですのね?」


「あるんだ……」


 先ずはこの世界の遊戯を知るところから始めないと。



「ごめんね、皆。折角集まってもらったのに」


「気にんすんでねぇ♪ 王妃さんよぉ♪ 遊びのことなら俺たちが教えてやんぜ♪」


 気の良いおやっさんだぜ♪



「なんだか誤解を生みそうな発言ですわね」


 いや一瞬思ったけどさ。

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