表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不可侵少女は触れ合いたい  作者: こみやし
02.勇者一行と行き倒れ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/27

02-06.転生者の秘密


「……」



 ルクス君はあれから何やら考え込んでいる。


 秘密を明かすべきか考えているのだろうか。


 或いは私の現状に何か心当たりがあるのだろうか。



 ルクス君はどうだったのかな。


 こっちの世界に渡ってきた時。神様にでも会ったのかな。


 何か特別なスキルを貰ったのかな。私もそうなのかな。



「ルクスが気になるかい?」


「え? うん。なんか心配かけちゃったみたいだし」


「ルクス!」


 え? お姉ちゃん?



「なんだい? アルバ姉」


「あんた、ルクスじゃないんだね? 六つの頃から」


 え? え……?



「……アルバ姉」


「別に責めちゃいないよ」


「……いつから気付いていたんだい?」


「六つの頃からだって言ってるじゃないか」


「……そうだね。ごめん」


「謝らんでいいのさ。なんとなく想像はついてる。あの病で元のルクスは死んだ。そういうことなんだろ?」


「うん。たぶんそうだと思う」


「けどあんたもルクスだ。アタシの可愛い弟だ」


「アルバ姉……ありがとう」


「なっはっは♪ そんな顔すんじゃないよ♪ これで話せるんだろ? ナズナを助けておやりよ」


「うん」


 ……。



「ナズナ。『七草 菜沙』さん」


 ルクス君はこちらに向き直った。



「僕にももう一つの名前がある。君と同じだ。向こうの世界からやってきた転生者だ」


「……うん」


「どうやら気付いていたようだね」


「……なんとなく」


「ありがとう。菜沙。君は優しい人だね」


 アルバお姉ちゃんのことまでバレているようだ。



「この世界の魔術ってわかりづらいよね」


「え、あ、うん。よくわかってないよ。説明は聞いたけど」


「魔力を使って起こした事象は全て魔術だ。そう覚えておけばいい」


「そっか。うん。それならわかりやすい」


「呪文や詠唱を介さずに起こす事象もある。たぶん君の力はそういったものの一種だ」


「うん」


「けれど君には肝心の魔力が無い。つまり維持し続けられる筈が無いんだよ。ましてやその効果を変えることなんて出来る筈がないんだ」


「……うん」


「君がその力を制御出来ないのは当然なんだ。そもそも魔力とは『魂』より生じるものなのだから」


「……つまり」


「そう。君の中にはまだ、本来の身体の持ち主が残っている。正確にはその残滓が。僕と同じようにね」


 ……。


「僕はルクスと話し合ったよ。本当の意味で一つになった。だから僕はルクスの『魔力』と『魔術』を扱えるんだ」


 ……ティア。


『おそらく真実なのだわ。それこそ転生者が魔力を扱う唯一の方法なのだわ』


 ……そっか。


『ナズナの魂は魔力を産まないのだわ。けれど勇者ルクスの魔力は常人の数倍に匹敵するのだわ。完全な融合を果たすことで、ナズナの魂も変質する筈なのだわ』


 ……だから転生者が存在するんだね。


『つまり手を加えた者がいる筈なのだわ。ナズナの言う神のような存在が、どこかで観察しているのだわ』


 ……そいつぁ、引きずり降ろさないとね。


『その意気なのだわ♪』



「ルクス君。話してくれてありがとう」


「僕に出来るのはここまでだ。後は君次第だよ」


「十分助かったよ」


「頑張ってね。応援しているよ」


「ありがとう。また困ったら頼らせてもらうね」


「うん。なんでも言ってくれて構わない」


「なんでも!? 本当に?」


「あはは。怖いな。何を頼まれちゃうんだい?」


「えっとね~♪ 思いついたら言うね♪」


「お手柔らかに頼むよ」


「にっしっし♪」


 ナズナちゃんは社交辞令だなんて思わないんだぜい♪



「アルバお姉ちゃんもありがとう!!」


 わ~~~! ぎゅっ!



「あっはっは♪ ハグならルクスにしておやりよ♪」


「アルバ姉!?」


「う~ん♪ また今度♪」


「あらま♪ 残念だったねルクス♪」


「べ、別に……くっ……」


 あら? 残念がってる? でもほら。今ハグしてもさ。どうせ無敵バリアが邪魔してくるしさ。


 それはそれで、ルクス君もガッカリしちゃうでしょ?


 先ずはこっちをなんとかしないとね♪


 てなわけで♪ 今後のナズナちゃんに乞うご期待♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ