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私と神様は相性が悪い  作者: 壱花
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*二度目の予知夢



モモが自身の異能を予知夢だと知ってから見る夢はこれが初めてだった。


一度目はこれが予知夢であると知るきっかけとなった、クラスメイトの異能を見た夢。

それまでも幼いころからモモは何度もはっきりとした夢を見ることがあった。

そしてそれは大体が現実でも同じように再現される。


ただ前回と今回、その二つの夢はモモが目覚めたとき以前見たものよりもはっきりと正確に覚えている。

これが予知夢だと判断出来る材料はそれぐらいだった。







景色は校庭だ。

モモはクラスメイト達と何かを待っているのか、その時間を持て余している。


運動着でないのだから体育の時間という訳ではないのだろう。ならば校庭に出る授業は魔法の実技だ。

いつもだったら属性ごとに分かれるのに、その日は他の学年はおらずクラスメイトだけ校庭にいた。


そして事件は起きた。


強い突風、上がる砂ぼこりと悲鳴。

モモは何が起きているのか分からず、咄嗟にアカヤを探した。

視線を動かす中、見つけたのはクラスメイトが怪しく微笑む姿だった。



世良錆二。

モモにとって彼はほとんど話したことのないクラスメイトでしかない。

だからこそこの事件が起こるさなか怪しく微笑む彼の存在がモモに強い違和感を与えた。


口数が少なく、かといって大人しいや暗い印象はない。

クラスの中で一人離れた場所からこちらを見ている。

騒がしいのが嫌いなのか、それとも何かほかに理由があるのか、はっきりとした理由はないけれど、モモはセージが常に不機嫌そうに見えた。



そんな彼が空間にできた大きな穴に吸い込まれていくクラスメイトを見て笑っていたのだ。

普通ではない。

アカヤがキヨがスミレがレオがハイバが、誰もが驚きと衝撃に顔を青くさせ、どうするべきか慌てふためいている。




ぱちりと目覚めたモモは汗だくだった。

そして今見ていた夢の内容をはっきりと覚えていた。


これは予知夢かもしれない。

でもあれが予知夢だったのなら、たくさんのクラスメイトはあの穴に吸い込まれその後どうなってしまうのだろうか?


きっとただの夢だ。

一度そう切り替えてみようともしたが、もしこれが予知夢だったとして自分がそれを見たことに何か意味があるのではないかとモモは不安になった。


真っ先に双子の片割れに相談しようと思ったが、それはまずいとすぐに気づいた。

アカヤにこのことを話してしまえば、セージに直撃しそうな恐れがあった。そうでなくとも物事を大事にする可能性も大いにあり得た。


なら先生に相談しようと考えたが、今の時期クラスメイトを不利にするような情報を告げることはもうすぐあるクラス分けに大きく影響するだろう。

もしこれが本当にただの夢だったのならば、モモの勘違いでセージの今後の人生は大きく変わってしまうかもしれない。


そこまで考えたモモは授業中も心ここにあらずで、どうしたらいいかを考え続けていた。

放課後、珍しくいつもの女子メンバーの他にキヨとレオがいた。


モモから見てそのメンバーは信用できる面々で、特にハイバとレオに関してはその大人びた言動から頼れる存在だった。


だから口にしたのだ。

絶対に誰にも言わないで、そう前置きをした。

このメンバーならばこの約束も必ず守られるだろう。


モモはそう信じて一人悩むことをやめた。


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