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私と神様は相性が悪い  作者: 壱花
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35.属性変更



基礎魔法が上手くできず、ショックで倒れたと思われていたらどうしようと思っていたが、流石に普段から倒れている実績?があるだけにむしろ、あの日は体調不良だったから上手くコントロールができなかったのではないかと解釈されていた。


「(これを日ごろの行いと言うのは嫌だ。)」


どっちにしても私は水属性から土属性に移らなければならない。

流石に昨日あれだけ言って邪魔してくることはないだろうけど、いつまでもこの属性にいれば移動するのが難しくなると、私は早々に移動の気持ちを三浦先生に伝えた。



「水を具現化した段階から頭が痛くて…」


何て曖昧なことを言って判定の日、もう一つの可能性としてあがっていた土属性への変更を申し出た。



モモとキヨは二人だけになった水属性組に惜しまれつつ、今日の授業から土属性へと私は移動となった。

現在二番目に多い属性だったが、普段から一緒にいる私が来たことをスミレちゃんは喜んでくれた。




「じゃぁ、簡単にこの属性について話すね。」

そう言って柔らかに笑う設楽先生。

この人がいたこともあり、この属性は少しばかり避けたかったのが本心だが元から<異能>は決まっていたため、それは無理だと分かっている。


黒幕疑惑の残る人だったが、原作終了後も作者からは特に何も先生に対して発言はなく私はシロだと思っている。思おうとしている。


「(なんか恐いんだよな…)」


何て苦手意識を持つつも先生から受けた説明は分かりやすく、一時的とはいえ複数の属性に携わることができた自分はラッキーなんじゃないかと思えてきた。



「土属性は基本、水や金の液体や火や木の現象ではなく、固体。金属製に関しては造形する際に液状化して作るから液体に分類するね。」


「木属性の生物に本来の道筋上の影響を与える能力やゼロから有機物を作る金属製と違い、土属性は大地に属する物質を使い、本来の道筋とは違う現象を起こすことのできる力だ。分かりやすいところだと土で作ったゴーレムや壁だね。そのせいか物理攻撃と侮られることも多いけど、本来この属性は無限の力が秘められていると私は考えている。それこそ能力値が高ければ隕石落下とかブラックホール発生、地球を真っ二つなんてことも理論上可能だ。」


そう、この物騒な思考回路がゆえキヨの持つ魔力量に無限の可能性を感じた先生は彼に色々と吹き込んだ。


「(だから黒幕と判断されがちだが、ただのマッドサイエンティストの可能性もある。)」


ただのマッドサイエンティストって何だろう。

自分の思考にツッコミを入れつつ、私は先生の話に素直に頷いた。


仮にマッドサイエンティストだったと仮定する。だからキヨとアカヤの魔力量の多い二人に対し色々な道具を手に届く範囲にあえて置いておいたのだろうか?

物語の中でも主人公三人組が色々な事件に顔をツッコミ解決に導けたのは、偶然入手した道具や情報が大きく関係してくる。

それらの半分以上は設楽先生のうっかりによる置忘れやつぶやき。

しかしうっかりと言うには随分とピンポイントでそれらを出してくる当り、本当にうっかりという訳ではないのだろう。

物語の進行上それらは必要だったのだろうが、作者だって本気でうっかりとは書いていないはずで、そうなると物語には描かれていなかった先生があるということで_____



「(だめだ。今考えることじゃない。)」



今は授業に集中しないと、少なくともC組より上にならないと命が危険。


「(ただでさえ、属性異動でマイナス点が付いている可能性もある。)」


今は目の前のことに集中することにした。




私を含め七人になった土属性の他の生徒の進行状況はまだまだのようで、誰もが地面と睨めっこ状態。

もちろん本格的に授業が始まってまだ二回目。これが普通かもしれないが、それならばキヨとモモのポテンシャルは異常だ。

一回目で水の具現化はもちろん、綺麗な球体に成型するコントロールもできていた。


主人公のポテンシャルだからすごいは事実のようで、遠目にアカヤが火を発生させている。

ちなみに木属性は鉢植えの何か植物を成長させようとしているのか、私たちのように土と対峙中。金属性はもはや何をやっているのか分からないが、それぞれが奇妙な動きをしているのが目に入った。


「(まぁ、水とか火みたいに明確な想像図がない場合、無から有を生み出すのは難しいわよね。)」


何て金属性の難しさを勝手に知ったような気分で憐れむ。



結実の土属性だったからイメージが強大だったものの、実は一番習得しやすそうなこの属性。

図書館の資料で見る限り、魔法界で使われる魔法のほとんどが土か木の力を使ったものだ。


「(もちろん凡庸性があるって意味かもしれないけど。)」


そして圧倒的に少ないのが火。これは使い道がに事を意味しているのだろう。


それとは別に扱いにくさは土<木<火<金<水という順番らしく(もっともそれは読んだ本の学者がそう認識しているだけの可能性もある)、水属性はその性質を持っている魔法使いの絶対数は少ないもののその属性に振り分けられた人の九割はその力を使い社会貢献をしている。

具体的に言うのならほとんどの人が医療関係の道を歩んでいる。

習得しやすいい=弱いではないし、扱いづらい=使えない能力でもないのだろう。



授業は分かりやすく、土属性に対しそれなりに誇りは持っているようだったが三浦先生と比べると設楽先生はやる気がないというか、若干放任主義っぽく説明を終えると一歩離れた位置から生徒を見守るだけだ。



「(キヨみたいに能力値の高い生徒しか興味がないとか?)」



そんなことを思いつつ、私は手の中で生まれたばかりのゴーレムをいかに可愛らしいフォルムにできるか格闘していた。

しかし所詮は土である。

茶色一色のそれは丸みを帯びたとしても可愛いとは程遠かった。


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