21.湯月怜青
やることが決まったから改めてのおさらいと、まだ会話をしたことのない主要人物について少し考えてみようと思う。
主人公アカヤ。この物語のキャラクターが七つの大罪になぞらえているのだとしたら彼はおそらく『傲慢』。
私はこの説に関しては読者の後付けだろうと割と否定的ではあるが、アカヤが傲慢に関しては大いに納得している。
彼の双子の妹、主人公組紅一点のモモ。彼女が七つの大罪ならば余った『大食』があてはめられる。他のメンバーは本人の性格などからそれがあてはめられ、彼女だけがこの先開花する能力に無理やりこじつけた感があるから私はこの説がいまいち納得できないでいた。
そして主人公組最後の一人で物語の黒幕の子、闇落ち予定のキヨ。彼は『怠惰』。
闇落ち理由が諦めからきているから納得できなくもないが、私はこの運命をこれから覆す予定だ。
第一章黒幕のセージ。彼の望みは異界を知ること。しかしこれが『強欲』に繋がるのかは少しばかり疑問だ。どちらかと言えばこれは結実に当てはまる気がする。
主要人物で最初の犠牲者であるアオイ。彼は足を負傷したのち力を持ち健常者である主人公たちを羨んだ『嫉妬』。
それからアカヤのライバルキャラクターであるレオが『憤怒』。
レオのことが好きなスミレが『色欲』。
レオ、佑月怜青は両親もこの学校を卒業している魔法使いであるため、幼いころよりその力に触れてきた。
だからこそ自分の知識にも力のコントロールにも自信があった。
真っすぐな彼は曲がったことが大嫌いで、校則違反常習犯のアカヤとはそりが合う訳もなく、よく衝突していた。
分かりやすい委員長キャラクターで子供からの人気はいまいちのようだったが、私は彼のことが嫌いではない。
口うるさいように見えるが、彼が言っているのは文句ではなく正論だ。
ルールを守り、真面目に過ごしているのに優遇されるのはいつも主人公組。
これは結実の子供であるキヨがいるため、教師陣は彼を泳がせている為の行動だったがそれを知らないレオからすれば自分ばかりが損をしているように感じるのも無理はないだろう。
だからこそ、主人公組に強く当たることもあったが彼が理不尽な八つ当たりをする描写はほとんどなく、そのぶれることない潔癖さに私は好感を覚えた。
むしろ主人公たちよりもはるかに正義感が強く、真面目で純粋な子だ。
主人公とは複雑な生い立ちや、危険行動と紙一重の好奇心が必要なのかと私は残念に思う。
レオの役どころはアカヤのライバル的存在で事あるごとに彼と競うシーンが物語には出てくる。
普段の成績などは常にレオの方が上だが、実技は有事の際に発揮されるアカヤのポテンシャルに毎回打ちのめされるかわいそうな立ち位置。
それでも腐ることをせず、諦めないレオは己を奮い立たせ常に立ち向かっていく。
私はそんな彼がとても好きだ。
実質学年トップの成績でA組の中心人物。
言葉はきついものの面倒見はよく、頑張っていれば成果が出なくとも評価してくれる優しい人。
彼は双子と並び唯一主要キャラクターで生き残る。
優しいがゆえ、物語の後は描かれていないが双子ほど割り切って生きてはいけないのではないかと読者から心配されているキャラクターだ。
個人的には仲良くしたい。
でも彼と関わることはアカヤと関わることと同義であり、どちらを優先するかと言われれば私は二人と関わらない方を選ぶだろう。




