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私と神様は相性が悪い  作者: 壱花
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79.疑問



「でも結局セージ君がどこで異界について知ったのか、どうやって開門する方法を知ったのかは分からずじまいです。」


あくまでセージに探りを入れられただけ。そう告げれば考え込むように各々が集中するポーズをとる。



「あの日盗まれたのは生徒名簿で異界に関した情報はなかった。そしてセージの異能欄にチェックが入っていたと言うこと先生の中の誰かがすでに洗脳されていたと言うこと、だよね?」

キヨが誰とも視線を合わせないまま、宙を見ながら言った。

「なら、その時に異界について知る何かがあった可能性ってないかな?」



「特に意図せずに知ったってこと?」

スミレちゃんはいまいちしっくり来ていないのか、微妙な表情をしていた。


「意図せずって言うか、魔法界で一番すごいと思う能力は?とか、隠された秘密はないか?とか?そもそも異能欄にチェックを入れたいだけなら、生徒名簿を盗む必要もなくないかなって。」


セージは効率よく魔力を吸収するために生徒名簿を盗んだと彼らは知らないのだ。

そこに異界開門への意味を見出そうとしているのなら、それは見当違いの方に話が進んでいってしまう。

どうにか方向修正したいなと私は思いいくつかの可能性を上げる。



「生徒名簿に何が書かれているのか、それは私たちの学年だけのものなのか。一番単純な動機としては、自分の成績を知りたかったから。もしくは特定の誰かの成績を知りたい。…異能欄にチェックと先生は言っていたから、他の人の異能も知れた可能性もあります。その中に異界開門ではないけど、それに近い異能者がいたってことはありえませんか?」


その言葉に彼らは再び考え込んだ。


「(何か新しい気づきがあればいいんだけれど。)」



何て思っていた時、私は自分で言った言葉にハッとする。

生徒名簿に書かれている異能欄。

その中にあったはずの結実の『空間接続』と言う文字。

これを見てセージは異界開門を思いついたのではないかと思い当たった。


思い当たったがすぐにその考えを否定する。

仮に思い当たったとして、空間接続=異界に繋がるだろうか?

そして洗脳と言う異能でどうやって門を開けたのか。

この時点ではまだ異界開門に関する資料をセージは盗み出していない。

ならなぜ魔力を集めているのか、単純に大きなことがしたいという子供じみた考えからの行動なのか。


考えれば考えるほど分からないことが増えていき混乱する。




「セージと」

沈黙が続く中、小さくつぶやいたのはキヨだった。


「セージと二人で、話してみようかな。…こっちがセージの能力を知っていると思っているわけだし。少しは腹を割って…はくれないかもしれないけど。」



変わったと思っていたが、彼はやはり主人公の1人なのだと思った。


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