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代表所有者


「えっと、このレバーを上げてからあそこのパネルに手をかざし代表所有者登録をすると施設の機能が使えるようになる、と。」

私はまずレバーを上げた。

《へー、結構簡単だな。で、あのパネルか?》

ヨゾラが何個かあるパネルの前に浮かび興味深そうに眺める。部屋のパネルやスイッチに光が点った。

「ねえ、それヨゾラが登録されたんじゃない?」

《えっ、俺手はかざしてないぜ!》

辞典に訊いたらやはりヨゾラが代表所有者登録されたみたいだ。

「まあ、いいじゃん。竜が支配人の温泉レジャーランドなんか世界初じゃない?良かったね!私も雇ってもらおうかな。」

《なに~?面白いの?水丸も~》

《お前ら…。まあでもちょっと面白いかもな。とりあえず稼働してみるか。》

辞典の指示に従いヨゾラが施設をフル稼働する。大きな魔石が淡く輝いた。あの魔石の魔力は切れたりしないのだろうか。不思議だ。

[人工的に魔力を作り出す液体から魔力を吸収してます。液体が無くなると魔石もやがて力を失います。]

ケース割れたらヤバいじゃん。私はケースに防御魔法をかけておいた。

《なあ、所有者俺なんだからもう警備に攻撃されないんじゃねーか?探検しようぜ!》

《さんせ~い!》

「いや、ヨゾラは良くても私達は?」

辞典によると、代表所有者登録パネルの隣りのパネルに登録すると共同所有者ということになるらしい。他の機能については後で調べる事にし、私と水丸も登録をし施設内探検に向かった。

部屋を出ると通路の突き当たりに階段とエレベーターらしきものがあった。エレベーターらしきものの扉の横に△のボタンがついている。ここが最下層なのだろう。押したら扉が両側に開き中にはいると扉横にボタンが2個並んでいた。やはりエレベーターだ。

「これに乗ると階の移動ができるよ。日本にもこんなのがあったし。」

《いや、俺らは必要無いだろ?》

《レンと一緒に飛ぶ~》

それもそうだな。私達は階段を魔法で上がった。動力室の上の階はロッカーのような物が並んだ部屋や何も無い部屋がいくつかあった。従業員専用の階だろうか。

《なんもねーな。上に行こうぜ。》

ヨゾラに従い階段を上がるとドアだった。開けると透明のガラスのような壁で囲まれた広い空間だった。地上にあれば開放感があるかもしれない。しかし残念だがここは土の中だ。ただの茶色の壁になっている。この階にはさっきのとは別の立派なエレベーターがいくつかあった。お客様用だったのかな。

《なんだよ、温泉はどこなんだ?次いくぞ》

次の階はなんとボウリング場とそっくりな施設があった。人はいないが遊ぶことはすぐできそうだ。

「わあ!ボウリング場じゃん!異世界で見るとは思わなかった!」

訳の分からん顔をしている水丸とヨゾラに遊び方を教えた。早速2人で遊び始めた。水丸は手を上手く使い、ヨゾラは体を浮かせて上手にボールを転がしている。日本とルールが違うかも知らんがまあ、大丈夫だろう。倒したピンの数が上部にある薄いパネルに表示されていく。二人とも十回づつ投げた所でパネルに倒したピンの合計が表示された。

「あ、水丸の勝ちだね~。上手だね、水丸。」

《水丸すごい?レン、これ面白かった~》

《俺だって体をもう少し大きくすればもっと上手く転がせるし!》

「わかってるって。ヨゾラ案外優しいもんね。」

体の大きさは水丸に合わせてくれたんだろう。

《もう一回!レンもやろー!》

私とヨゾラはまだ探検の途中だから、と水丸をなだめて上の階に向かった。

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