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不法侵入


「とりあえず、掘ればいいの?」

私は水丸に訊いた。

《うーん、スッゴく下なの。》

「箱の魔法を応用すれば行けるのかな…」

《レン、とりあえず掘ってみようぜ!面白そうじゃん!》

私は箱の魔法の下部にドリルを付けたイメージの魔法を使った。土の中をどんどん掘り進む。スムーズに進んでいた箱の速度が突然落ちた。

「何か固い物にぶつかっている気がするな~」

ドリルを強化するイメージの魔法をかける。少しだけ掘り進む速度が速くなった。

ふいっとドリルの抵抗が無くなる。広い空間に私達は着いた。ドリルが空間の床に突き刺さったところで私はドリルを止めた。

「何ここ。随分未来的な感じがするね…」

四方は銀色に輝く金属に囲まれている。広い空間の前後左右に通路らしき道があるがどこに向かえばいいんだろう。ってか箱の魔法を解いても大丈夫なのだろうか?

《レン、ここは多分遺跡だ。他の遺跡の雰囲気とよく似ている。》

突然ビービーと警報のような音が鳴り響いた。ロボットみたいなやつが沢山集まってくる。《やべえ。たぶん壁ぶち壊して侵入したからかな。水丸、まだ下なのか?》

《うん、もうちょっと下だよ~》

ロボットの目からビームみたいなやつがこちらに向かって飛んできた。しかしビームは跳ね返って他のロボットや壁に当たっている。

《よし、レン。このまま魔法で床を突き破って下に降りよう。水丸近くなったら教えろよ。》

「えーっ、まだ行くつもりなの?一回出て安全に入れる方法を探した方が良くない?辞典に訊けば判ると思うよ?」

《もうちょっとなんだから行ってみようぜ。攻撃されても問題無さそうだし。》

《水丸も行ってみた~い》

まあ、行くだけ行ってみるか。私はドリルを回転させた。

床を五回ぶち抜いたところでちょっと雰囲気の違う部屋に出た。色んな機械?や壁にパネルやレバー、スイッチみたいな物が沢山ある。私は天井に開いた穴を魔法で修復した。ロボットが落ちてきたら嫌だし。

《レン、あれだよ~》

水丸が見てる方向を私とヨゾラも見た。

何かの液体が入った大きなケースの中に大きな石が入っている。ケース上部からパイプが伸び、それは遺跡に繋がっているようだ。

《たぶん魔石だ。何の魔石か俺もわからん。あんなの見た事が無い。》

「他の遺跡にはこういう場所は無いの?」

《何ヶ所か見た事はあるが、廃墟みたいな遺跡ばかりで、こんなにきれいに残っている場所は初めて見たな。》

とりあえず箱の魔法を解き皆に防御魔法をかけておいた。

「えっと、あの魔石をどうにかすれば森は普通の森になるのかな。どうしよう、持って帰る?いや、もう面倒くさいから消す?」

《いや、世界初の大発見かもしれないんだぜ?消すのは勿体なくない?ってかレン、辞典持ってるじゃん》

あ、そうだった。私は辞典を開いた。

「この場所は何?」

[ここは施設の動力室です]

「森の毒はあの魔石のせいなの?」

[現在この施設は警備と施設のクリーニングのみ稼働してます。森の毒はクリーニングのエネルギーが外に漏れている影響です]

「どうすれば漏れは防げるの?」

[施設全体を稼働すれば自動で修復します]

「ヨゾラ、施設を稼働すれば森から毒は無くなるっぽいけど…」

《ここが、何の施設なのかによるよな。》

「この施設は何の施設なの?」

[温泉レジャーランドです]

まじかよ。こんな金属でできた施設が?古代人の感覚おかしくない?警備厳重すぎじゃね?いや私が日本人だからおかしいと思うのか?

「ヨゾラ、温泉レジャーランドなんだって。」

《…。とりあえず稼働してもいいんじゃないか?》

私は辞典に稼働方法を尋ねた。

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