改造したい!
ボウリング場の上の階は大、小様々な大きさの部屋が沢山あった。大きな部屋に入り部屋の奥に行くとキッチンらしきものがあった。レストランだったのだろうか。椅子やテーブルは見当たらなかったが。
その上の階は私達が壁を突き破って入ってきたフロアだった。真ん中に広い空間があり四方に通路がある。通路の先にはエレベーターや階段、広めの部屋が二部屋あった。用途は不明だ。
そして次の階に行くと
《おお、なんかすげー!》
《レン、すごい大きなすべり台があるよ!》
二人とも興奮しながらピューっと中に行ってしまった。流れるプールや波の出るプール。ウォータースライダーも三種類ある。ジャグジー風呂、紫色のお湯のお風呂、滝のような物や、洞窟みたいになってるお風呂、サウナまであった。
「なんか、どこかで見た事のあるお風呂ばかりだな。古代人って日本人と良く似てたのかな。普通の温泉が無いのが謎だけど。」
私は、何処から見つけてきたのだろうか浮き輪に乗っかりひたすら流されてるヨゾラや急な傾斜のスライダーをすべり降りてる水丸を眺めながら独り言を呟いた。
「みんな、そろそろ他も確認しにいくよ!」
名残惜しそうな二人を
「いつでもこれるんだから。」
と説得し上の階を調べていく。
プールの階から上3フロアは同じような造りになっており、部屋が沢山あった。恐らく宿泊用だろう。部屋の中は何も無かったが。
そして一番上の階は通路を挟んで二つの入り口があった。その内の片方に入ると石の床と大きな湯船、ガラスのような壁で囲われた土の中でなければ素敵な眺めであろう温泉があった。
《おお、落ち着いて入れそうなデカい風呂だな。》
水丸はすでに湯船で遊んでる。
「うん。でも温泉レジャーランドって辞典に出てたけど、私が知ってる温泉は地下からお湯を引いてるイメージなんだけどな。ここのお湯は絶対違うよね。そもそも施設が地下に埋まってるし。」
《レン、どんなお湯でもあんな魔石があれば再現できるさ。なんたって俺も見た事がない魔石だぜ。》
「そっか、そうだよね。でもさこの施設どうしよう。地上に出すのは出来ると思うけど絶対大騒ぎになるよね。」
ヨゾラはお湯を出すより施設を地上に出す方がずっと難しいと思うぞと心の中でつっこんだ。
私達は動力室に戻ってきた。
《なんかさー、ボウリングやプールっての?あれは中々面白いと思うけどな、スリルと冒険成分が足りなくない?》
何言ってんだ?そんな成分いるか?
「えーっ、それは必要なの?ここ、楽しいしのんびり出来ていいじゃん。」
《いや、レン。この世界には冒険者ギルドなんてもんがあるんだぜ?あいつらだって遺跡がただの温泉施設だったらがっかりするんじゃねーか?》
そうなんだろうか。
「あ、まだこの施設の機能を調べてないじゃん。こんな魔石もあるんだし、カスタマイズできるんじゃない?」
《ねえ、レン。水丸なんか食べたい~》
そういえばお腹が減ったな。
「とりあえず施設の確認はしたし、最初に借りてた方の家に帰ってバーベキューでもする?霜降り肉出すよ?」
《おお、レンすぐ帰ろう!施設の事は後で大丈夫だ。》
《お肉~!》
私達は瞬間移動で家に移動した。
屋上で肉メインのバーベキューをした後離れに飛んで帰った。二階に上がり辞典を開きながらヨゾラと話し合う。
「壁や部屋の内装はここから選べるみたいだね。無くす事もできるみたい。まあ、気に入ったのが無くても私が何とかできると思うけど。なんか動力室とプールと温泉とボウリング場はいじれないみたいだね。なんかこだわりでも有ったのかな。」
《なあ、一回俺の好きなようにいじっていいか?こんな面白そうなもん初めて出会ったし、な?頼む!》
代表所有者はヨゾラだから私の許可はいらんと思うぞ。
「周囲に被害がでないならやってみたら?まだ誰も知らない遺跡なんだからいいんじゃない?でもそれならヨゾラだけでも出入りできるようにした方がいいよね。」
《レン、俺は竜だぞ。土を掘って遺跡の入り口まで行くくらい朝飯前だ。》
私はヨゾラに身体の大きさは今のままで目立たず騒ぎを起こさず移動する事を約束させ遺跡の改造はヨゾラに任せる事にした。




