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蜂蜜は高い


ギルドの棚に〈ご自由にどうぞ〉と置いてあった街の地図を見ながら大通りを進む。辞典は自重した。通りの両側には沢山のお店が並んでいる。ゆっくり歩きながら見てまわる。

「さて、まずは宿を探そうか。」

宿屋が並んでいる通りに入り地図の端に書いてある〈おススメの宿〉から一泊3000ガルの〈猪鹿亭〉という宿に決め中に入った。

「いらっしゃいませ。お一人ですか?」

「いえ、私と従魔のスライムも一緒でお願いしたいのですが。」

従業員の、私と同じ年くらいに見える女の子は私の足元で左右にゆらゆらしてる水丸を確認した。

「スライムは一緒で大丈夫です。食事は夕食が一食500ガル、朝食は一食300ガルですがどうしますか?」

「夕食と朝食も二人分お願いします。」

私は一泊分の料金4600ガルを小さな銀コイン5枚で支払いお釣りの大きな銅コイン4枚を受け取った。

「お部屋は三階の突き当たりです。食事は一階の食堂です。席についたら声をかけて下さい。」

「わかりました。ありがとう。」

三階の部屋に入り中を確認する。トイレは木製の便座の水洗トイレだ。お風呂は無いがシャワー室がある。シャンプーや石鹸は置いてなかった。ベッドは特に固すぎる事もない普通のベッドで、あとは小さな棚と、机と椅子がある。

「部屋も確保したし、街見物再開しよ。」


私は宿に着く途中で見かけた〈ジェローム商店〉に向かった。店に入る前に水丸にはショルダーバックに入ってもらった。すまん。店のドアを開けるとすぐのところに体格の良い笑顔がなかなか素敵な男性が立っていて

「いらっしゃいませ。」

と言葉をかけてくれた。店内は左右に棚があり奥のカウンターの後ろにも棚があった。私は小さな瓶が並んでいるコーナーを見る。片手に収まるくらいの瓶に入った砂糖が10000ガルで売られている。高!塩は同じ大きさの瓶で700ガルだ。乾燥した病復草は一瓶2500ガル。煎じて飲むのかな。蜂蜜は5センチくらいのちっちゃい瓶で10000ガルだ。確かに甘いお菓子を気軽に楽しむのは難しそうだ。

靴やバッグは5000ガル~30000ガルの物が陳列されている。なかなかかっこいいデザインだ。買わないけど。

食器が陳列されているコーナーにあった木製のボトル(300ガル)とガラスの瓶(500ガル)を購入する事にした。魔法で出す時のイメージの見本用にしようと思う。ペットボトルから詰め替えれば人目についても大丈夫だろう。カウンターに行きボトルと瓶を店員さんに渡した。

「ここは買い取りもしてるの?」

「珍しい皮や蜂蜜、砂糖は個人からも買い取りをしてます。入手された際は是非当店にお持ち下さい。」

完璧な営業スマイルの店員さんから購入品を受け取り店を出る。

「ありがとうございました。」

素敵な笑顔の男性に見送られた。彼の仕事はあれだけなのだろうか。この世界は仕事も不思議だ。





        





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― 新着の感想 ―
[一言] 魔法で蜂蜜とか甘味作ればすぐに大金持ちになれそうですね。 あわよくば薬草系も魔法で創ることが可能?
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