空を飛ぶ
「水丸、なんか体におかしい所はある?大丈夫?」
《大丈夫~。水丸ね~、入れることもできるようになったよ~。》
はて?
「ん~?なにを入れるの?」
《なんかね~いいもの。レン、いる~?》
「くれるの?ありがとう。」
いや、水丸がいいものをくれると言うから、つい。水丸の手?が私の方に伸びてきて私の体に刺さった!あれ?でも痛くない。なんかじんわり暖かいものが入ってくる感じがする。水丸の手?が離れた。
《レン、いいもの入れたよ!》
「あ、ありがとう。水丸こんな事して大丈夫?しんどくない?」
水丸の体から何かが入ってきた。水丸の体に影響は無いんだろうか?
《しんどくないよ~。でもなんか魔石が出せない感じがする~。レン、困る?水丸嫌い?》
「ああ、おいしいもののお礼に魔石を出してくれてたんだよね。でももう水丸は私の友達だよ。魔石を出せなくても大好きだよ。おいしいものも一緒にいっぱい食べようね。」
《わあ!大好きって言われたー!》
水丸はピョンピョンした。元気そうで良かった!
元の道に戻る途中に良い場所があったのでそこにテントを出した。
「水丸の言ういいものってなに?」
[能力が大幅に上昇する力です。聖百合の能力が少し水丸に受け継がれました。]
「という事は私の能力が大幅に上昇したの?出した料理がすっごい美味しくなるとか?」
[どんな魔法も使えるようになりました。]
おお。私、魔法が使えたらやってみたかった事があるんだよね。空を飛ぶってやつ。ここはテントの中だから少し浮かぶ感じをイメージした。
「わあ、浮いてる!」
浮いたまま移動してみる。思った通りに動けた。
「水丸、私色んな魔法が使えるようになったよ~。ありがとう。」
水丸は浮かんだまま移動する私をにこにこ顔で目で追ってた。
朝、山頂まで水丸を抱えて飛んできた。山頂は平らな岩になっていて景色がとても良い。遠くに街らしいものが見える。あれがミーヤの街だろう。空を飛んでいけばすぐ着くだろうが、そんな事をしたら絶対目立つ。私は森の中を木を避けながら飛んで移動した。途中牙猪がいたがそのまま無視した。襲われた訳でも無いのに殺したくないし。そしてあっという間に山を降りる事ができた。山を降りミーヤに続く道を歩く。この道は山を大きく迂回してソーク村に続いているのだが、薬草採取やなるべく人目を避けるため私は登山道を進んだ。テントは見られても大丈夫っぽいけど、やっぱりなんか心配だし。で、今道を歩いている。5倍速で。水丸は前向きに抱えて歩いた。速く歩く魔法をイメージしたらできた。30分ほど歩くと石でできた壁と人や馬車が並ぶ列が見えてけた。私は魔法を解いて普通の歩行速度で列に並んだ。




