表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界 IN THE 頭部  作者: ぽかり。
3/7

ニコニコ、メタファー

大天使山本はニコニコしている。そのニコニコは、たとえるなら、、、。


日本のどこかにあると言われる大自然の中で、青少年タカシはドキドキしていた。今日こそはやってやる、そう意気込み続けて、何ヶ月がたっただろう。明治時代に架けられたと言われる、火喰山と鷹井山をつなぐ一本の橋の上から、渓流を見下ろすタカシ。短パンの下には、ブーメランの水着を着込んでいる。

「俺はできる、俺はできる、俺はできる」

タカシは一丁前に、右手を左胸に当てて、心を落ち着かせようとしていた。しかし、経験の浅いタカシの心臓はブルブル震えて止まらない。

さて、タカシは何をしようとしているのだろう。それを知るためには、タカシ本人に話を聞くのがベストだ。


-橋の上で何をしているんですか?

-なんだっていいだろ、お前には関係ない

-すみませんでした

(もっと忍耐強いインタビュアーいないの!?)


タカシは飛び込みをしようとしていた。度胸試しで、自分に度胸があることを証明したかった。

けれど、いざ橋の上に立って、尖った岩に囲まれて、呑気にキラキラ光る川を目にすると、足がすくんだ。目測を誤って岩の上に落ち、お腹を貫かれる可能性はもとより、急な突風に煽られて、川に着水できるはずのジャンプが、そそり立つ岩の先端に、肛門から串刺しにされるジャンプに急変するかもしれない。かといって、突風を事前に予測することはできない。予測できないから突風なのだ。恐い、どうしよう。

太陽がギラギラと熱戦を送っている。汗が流れる。川は太陽の光を、まるで金属のようにテカテカと反射している。

「うぅ」



そう、大天使山本のニコニコは、つまるところ、そういう感じだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ