↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/15

コダの家族

肉を包んだ葉を持ったコダと、村長の家の正面口から出る。


村長の家は高台の上にあって、村全体が見渡せるようになっていた。

左手には川と水田があり、村の人だろうか中で仕事をしている人がいる。

正面は集落が続いていて、集落の近くには小規模な畑が並ぶ。

左右の家がない部分には大きな畑もあった。

正面の道をまっすぐに行くと門のようなものがある、村と外の境目のようだ。


ゲームでやってた田舎の、のどかな環境そのまんまって感じだな:・・・


「よさそうな村だな、遠くで見た時よりすごくいい」


「だろ、良い村だぜここはよ、オラんちはあの井戸の横んところだ」


コダが村長の家がある高台から、坂を下った先ににある井戸を指した。


二人で坂を下りながら話をする。

この村の大きさだと何人住んでるんだろう、周りと話を合わせられるように情報を集めたかった。


「なぁコダ、この村って何人くらい住んでるんだ?」


「んー大体200人くらいかなぁ・・・、でも去年何人か死んじまったから、もうちょっと少ないかな?」


「え、何かあったの!?」


「去年は食いもんが少なくてな、病気になった大人や子供が死んじまったんだ・・・」


「・・・ごめん」


「まぁ気にすんな、おめぇのコバヤシ村でもよくある話だろ?」


「そ、そうだね・・・よくある話だ・・・・」


口ではそう答えた。

でも、胸の奥が少し痛かった。


食べ物が足りなくて村の人間が何人も死ぬなんて、少なくとも俺の日常では考えられない。

この世界では、それが「よくある話」なのだ。



坂を下り終わったら家が立ち並ぶ場所に出た。

高台から下りたら、色んなにおいがする・・・。


堆肥が発酵したようなにおい。

食べ物が発酵したようなにおい。

人の汗や体臭が混ざったようなにおい。。


様々なにおいが混ざり合ってちょっと吐き気がしてきた・・・。

吐き気を催して顔をしかめていることをコダが気付いた。


「ん、どうしたハル?」


「な、何でもない・・・」


「ならいいさ、もう少しだ!」


受け入れてくれたコダの村を、においが凄いなんてさすがに言えない。

慣れるしかないな・・・。


少し歩いたら井戸があった。

周りには村人たちがいて、コダを見ると、


「よぉ、コダ戻ったか!」

「ちゃんと獲物とれたみたいだな!」


いろんな人がコダに声をかけている、村長の信頼度といいコダは人気があるようだ。


「一緒にいるのはハルってんだ、今日からこの村で一緒になるからよろしくなぁ!」


コダが声をかけた後に、自分を見る。

やっぱりこの身長は珍しいらしい・・・。


「ハルってのか、よろしくな!」


「ハル今度そのでけぇ体の理由教えてくれ!」


いろんな人が声をかけてくれた。

受け入れてくれるのは嬉しいが、ちょっと恥ずかしい・・・。


家に向かっている最中に気になったことがあった。

すれ違う人みんなコダと同じくらいの男性だった、女性や子供はどこにいるんだろう?

そう思ってコダに聞いてみた。


「そういえば、今まで男性ばかりあってきたけど、女性や子供はどこかに行っているの?」


「あぁ女たちや子供は今、田んぼや畑で仕事しているか、家で何か仕事してるのさ」


「あぁ、だから見なかったのか」


ん・・・?

この村は子供も働いている、労働力としてカウントされているんだ。

学校とかないのかな・・・?

さっきの村人が亡くなった話からして、それが当たり前になっているのだろう。


「ハル、あそこがオラんちだ!」


「かーちゃんと娘も家にいるからさ、挨拶してくれよ」


「あぁ、会うのが楽しみだ」


コダの家が見えた。

家は盛り土で少し高さがある。

壁は土でできているのだろうか、屋根は藁で出てきていた。


「帰ったぞー!」


コダが大きな声で家の中に声をかけた。


ここの世界の女性ってまだあってなかったな。

コダと最初にあったときに言っていたが、コダの身長より大きいらしい。

コダ達男性の身長が145センチくらいだと、150~155センチくらいなのかな?

コダ達の体は結構な筋肉質だから女性もそうなのかな・・・?


今まで得てきた情報でいろいろ考える。

まぁ、間もなく答えが出るんだ、奥さんが出てくるのを待とう。


「はーい、コダお帰り!」


家から奥さんが出てくる。


「!」

俺は思わず驚いた。

予想に反して、身長は160センチほどあった。

コダのように筋肉質というわけでもなく、細身でしなやかな体つきをしている。

20代前半だろうか、少し伸ばした髪をたくし上げて髪留めで止めている。

服装はコダと同じ素材の、胸元を覆う水着のような恰好で、腰から下はパレオのような形になっている。


コダが言っていたように、すっごい美人な嫁さんだった・・・。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。