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やめたい騎士団長は、なぜか昇進し続ける  作者: サザルト
第2章 総騎士団副長編

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第2章64話 夫婦ではありません

――帝国暦三二二年・春中頃 ヴェリア帝国 東ロンバルディア騎士団領 総庁――


 ■総庁・総長執務室


 しばらくして。


 総長執務室の扉が叩かれた。


「入れ」


 グラナートが答える。


 扉を開けて入ってきたのは、クリスとエリシアだった。


 二人とも、あまり乗り気には見えない。


 クリスは露骨に面倒そうな顔をしていた。


 エリシアも表情こそ崩していないが、朝から急に総長府へ呼ばれたことを快く思ってはいないようだった。


「クリス・ラングレー、ヴァイス騎士団第四大隊長、参りました」


「ヴァイス騎士団、第二執務室付軍務補佐官、エリシア・グランフェルト、参りました」


 二人が頭を下げる。


 その後ろから、もう一人が室内へ入ってきた。


 シエラだった。


 グラナートが眉を寄せる。


「呼んだのは二人だったはずだが」


「ああ」


 クリスが振り返る。


「こいつは第三執務室のシエラだ」


「シエラさんが、なぜこちらへ?」


 イリスも少し首を傾げた。


「今回の件で役に立つと思って連れてきた」


「今回の件を知っているのか」


「詳しい話は聞いてない」


 クリスは答えた。


「ただ、リリアの親衛隊が関係してるんだろ?」


「そうだ」


「なら、シエラがいた方がいい」


「なぜだ」


「こいつは、LWSSについて詳しい」


 室内が静かになった。


 グラナート。


 マクニッサ。


 イリス。


 エリシア。


 セドリック。


 フェリクス。


 全員が、クリスを見ている。


「……何だ、それは」


 グラナートが尋ねた。


「俺も最初は知らなかった」


 クリスはシエラを見る。


「説明してやってくれ」


「はい」


 シエラが一歩前へ出た。


「LWSSは、リリア・ヴァイス親衛支援会の略称です」


「親衛支援会?」


「一般には、親衛隊と呼ばれています」


 グラナートが黙った。


 イリスも、初めて聞いたような顔をしている。


「親衛隊には、正式名称があったのですか?」


「あるそうです」


 シエラは淡々と答えた。


「ただし、正式名称を使っている方は、ほとんどいません」


「それなら、なぜシエラさんは知っているのですか?」


「以前、親衛隊について調べたことがあります」


「俺も、その時に教えられた」


 クリスが言う。


「親衛隊の組織とか人数とか、その辺は俺もある程度知ってるが、多分こいつの方が詳しい」


 イリスが、その言葉に反応した。


「クリスさん」


「何だ?」


「親衛隊ですが、現在どのくらいいるのですか?」


「人数?」


「はい。前から正確な人数が分からなかったので」


「俺も正確には知らないな」


 クリスは隣を見る。


「シエラ、今どのくらいだ?」


 シエラが少し考えた。


「そうですね……」


 少し間を置く。


「三百人ほどでしょうか」


「三百?」


 グラナートが聞き返した。


 イリスも目を見開く。


「……そんなにいるのですか?」


「少なく見積もって、三百人です」


 シエラは淡々と答えた。


「正確な人数は、私も把握していません」


 イリスが小さく息を吐いた。


「思っていたより、ずっと多いですね……」


 グラナートも険しい顔で考え込む。


「三百人となれば……ほとんど一個中隊ほどいるではないか」


「人数だけなら、そう見えますけどね」


 クリスが答えた。


「あいつらを普通の一個中隊と一緒にしない方がいいですよ」


「何が違う?」


「中身です」


 クリスは腕を組んだ。


「腕の立つベテランの騎士がかなりいます」


「ベテラン?」


「ああ」


 クリスは続ける。


「中隊長もいるし、大隊長もいる」


「大隊長までいるのか?」


 グラナートが眉を寄せた。


「いますよ」


「一人の少女の親衛隊に?」


「そうです」


 クリスは少し間を置く。


「果てには、現役の騎士団長さえいる」


 室内が静まり返った。


「……騎士団長が? まさか?」


 今度はグラナートが聞き返した。


「本当にいるのか?」


「います」


 クリスは肩をすくめる。


「だから、普通の一個中隊だと思わない方がいいですよ」


「人数だけでも普通じゃない。そのうえ、指揮官級やベテランまでかなり混じってる」


 クリスは少し呆れたように言った。


「要するに、かなり異常な集団です」


 誰もすぐには答えなかった。


 イリスはしばらく考えていたが、やがてゆっくりとセドリックとフェリクスを見る。


「……昨日、三十人の捜索隊を出さなくて本当によかったですね」


 二人の表情が固まった。


 クリスが首を傾げる。


「三十人? 捜索隊?」


「このお二人が、三十人ほど集めて副長府を捜索すると言っていたんです」


「何やってるんだ、お前ら」


 クリスが呆れた顔で二人を見る。


「もちろん止めました」


「そりゃ止めるだろ」


 クリスはセドリックとフェリクスへ視線を戻した。


「実際に三十人連れて行ってたら、たぶん普通に蹴散らされてたぞ」


 二人は何も言えなかった。


 やがて、小さく頷く。


 そして揃ってうなだれた。


「それならまあ、こちらとしても助かる」


 グラナートは気を取り直すように言った。


「彼女にも同席してもらおう。協力を頼みたい」


「わかりました。ありがとうございます」


 シエラは静かに頭を下げた。


「改めてシエラ・ラングレーと申します」


「おい」


 すぐにクリスが声を上げた。


「まだラングレーじゃない」


「いずれは、そうなる予定です」


「勝手に決めるな」


 グラナートは二人を見た。


「そういう仲だったのか」


「違います」


「婚約しています」


 クリスとシエラの声が重なった。


「違ってないだろうが……」


「婚約と夫婦は違う」


「めでたい話ではあるが……」


 グラナートが片手を上げる。


「その話は、また別の機会にしよう」


「別の機会も必要ありません」


 クリスは即座に答えた。


「まず、今回の話だ」


 グラナートは机の前にいるセドリックとフェリクスを示した。


「この二人については、聞いているか」


「帝都から、騎士団長候補が三人来るとは聞いてる」


 クリスは二人を見る。


「だが、二人しかいないな」


「その一人について、二人に相談したい」


「何をやったんだ?」


 クリスの聞き方は早かった。


「最初から、あいつらが何かやった前提なのですね」


 イリスが言う。


「帝都から来て、翌日に一人いなくなったんだろ?」


「違います」


 イリスが訂正した。


「帝都から来て、その日のうちです」


 クリスの顔が少し止まった。


「……その日のうち?」


「はい」


「なら、なおさら何かやったに決まってるだろ」


 イリスは小さく息を吐いた。


「ヴィクトル・アルノルト伯爵が、昨日、副長府へ入りました」


「伯爵本人か」


「はい」


「それで?」


「リリアさんを見つけ、声をかけました」


「そこまでは、まあいい」


「本人の許可なく、髪を一房手に取りました」


 クリスの顔が止まる。


「何をした?」


「その髪の香りを確かめたそうです」


「……馬鹿なのか、そいつ」


 セドリックとフェリクスが、わずかに顔をしかめる。


 クリスは構わず続けた。


「騎士団領に来た初日に、リリアへそんなことをしたのか?」


「はい。その日のうちです」


「馬鹿だろ」


「ヴィクトル伯爵にも、考えがあったのだと思います」


 フェリクスが言った。


「どんな考えがあったら、知らない女の髪を勝手に嗅ぐんだよ」


「帝都の貴族社会では、意味のある行為です」


 イリスが説明する。


「身分の高い男性が女性の髪を手に取り、その香りを確かめることは、その女性を自分の囲い者として扱う意思表示に近いものです」


「さらに悪いじゃねぇか」


 クリスは顔をしかめた。


「それで、親衛隊に囲まれたのか?」


「はい」


「護衛もまとめて連れていかれました」


「そりゃそうなるだろ」


「クリスさん」


 イリスが少し困った顔をする。


「こちらとしては、ヴィクトル伯爵を救出したいのです」


「放っておけばいいんじゃないですか?」


 クリスは即答した。


 グラナートの眉が動いた。


「……またそれか」


「また?」


 クリスが首を傾げる。


 グラナートはイリスを見る。


「先ほど、イリス殿下にも同じことを言われた」


「私も、放っておけばよいと思います」


 イリスは平然と答えた。


「ほら」


「ほら、ではない」


 グラナートが額へ手を当てた。


 クリスは腕を組む。


「どうせ、リリアは乱暴なことをしないようにとか言ったんだろ?」


「はい、よくわかりますね」


「なら、命までは取られない」


「私もそう判断しています」


 イリスが頷いた。


「それに、自分たちからリリアへそんなことをしたんですよね?」


「ああ」


「だったら、少しくらい放っておけばいいでしょう」


 クリスは悪びれずに言った。


「そのうち返されますよ」


「私もそう思います」


 今度はエリシアが口を開いた。


 グラナートの顔が止まった。


「……エリシアまでか」


「はい」


 エリシアは冷静だった。


「リリアさんへ侮辱的な行為をしたのでしょう?」


「ああ」


「それなら、しばらく反省していただけばよいと思います」


「エリシア」


 グラナートが少したしなめるように娘の名を呼ぶ。


「何でしょうか、総長閣下」


「お前なら分かるだろう」


 グラナートは娘を見る。


「そういうわけにもいかん」


 エリシアが少し首を傾げた。


「なぜですか?」


「なぜって……」


 グラナートが額へ手を当てる。


 そのやり取りを見て、セドリックとフェリクスがわずかに顔を見合わせた。


 イリスがそれに気づく。


「エリシアさんは、グラナート総長閣下のご息女ですよ」


「……そうなのですか」


 フェリクスがエリシアを見る。


「はい」


 イリスが答えた。


 セドリックも小さく頷く。


「……なるほど」


 二人は、どこか納得したような顔になった。


 グラナートは三人を見る。


「皇太子殿下から預かった騎士団長候補だぞ」


「それは分かっています」


 エリシアが答える。


「三人を受け入れる前提で、こちらは予定を組んでいる」


 グラナートは続けた。


「正式な受け入れもある。配属も決めなければならん。三人を迎える式典も予定している」


「式典まであるんですか?」


 クリスが聞いた。


「当然あるだろう」


 グラナートは苦い顔をする。


「皇太子殿下から預かった騎士団長候補だぞ。最低限、そのくらいはやらないと……」


「面倒ですね」


「私に言うな」


 グラナートは深く息を吐いた。


「一人だけ親衛隊に連れていかれたまま、残り二人だけ並べて式典をやれというのか?」


「……それはちょっと変ですね」


「ちょっとではない」


 グラナートが言う。


「帝都へも報告しなければならん」


「到着したその日のうちに一人消えました、と?」


 クリスが言う。


「それを私に書かせるつもりか?」


「嫌ですね」


「私も嫌です」


 エリシアまで即答した。


 グラナートが三人を見る。


「三人とも同じことばかり言うな」


 イリスが少しだけ笑った。


「ですが、事情は分かりました」


「私もです」


 エリシアが頷く。


「一人だけ戻ってこないままでは困るということですね」


「最初からそう言っている」


 グラナートが深く息を吐く。


「放っておけない理由は分かりました」


 クリスが言った。


「でも、面倒なのは変わらないですね」


「それも分かっている」


「助けられるのか、助けられないのか、どちらだ」


 クリスは少し考えた。


「どこにいるのか分かれば、話くらいはできます」


 グラナートがエリシアを見る。


「親衛隊が使っている場所に心当たりはあるか」


「以前使っていた部屋なら知っています」


 エリシアが答えた。


「ですが、副長府庁舎へ移った時に、すべて引き払われています」


「今の場所は知らないのか」


「はい」


「クリスは?」


「俺は全部知ってますよ」


 クリスが答えた。


「全部?」


「はい」


「親衛隊が今使ってるのは三室です。本室と、資材を置いてる部屋と、もう一つ分室」


「三室もあるのか」


「あります」


「場所も分かるのか?」


「全部分かります」


 クリスは肩をすくめた。


「あいつらが正式に使用申請を出す時、俺も付き合いましたから」


 グラナートが少し驚いたようにクリスを見る。


「お前が?」


「あいつら、最初は空いてる部屋を勝手に使ってたんですよ」


「それを見つけて、使うなら正式に申請しろって言ったのが俺です」


 シエラがクリスを見る。


「用途もすべてご存じなのですか?」


「だから、それも知ってるって」


「正式な申請内容も?」


「勿論」


 シエラの表情が少しだけ明るくなった。


「さすが、私の旦那ですね」


「旦那じゃない」


「旦那様ですね」


「丁寧にしても駄目だ」


 クリスが即座に返す。


「まだ結婚してない」


「いずれは結婚します」


「勝手に決めるな」


 グラナートが二人を見る。


「結局、場所は分かるのだな?」


「分かります」


 クリスは即答した。


「三室とも案内できます」


「それなら、協力してもらえないか?」


 クリスは答えず、セドリックとフェリクスを見る。


 二人は黙っていた。


「何だ?」


 グラナートが尋ねる。


「俺たちは、こいつらの仲間を助けるために呼ばれたんですよね?」


「そうだ」


「その本人たちは、さっきから礼の一つもない」


 セドリックとフェリクスの表情が止まる。


「助けるのが当然だと思ってるなら、俺は行きたくないですね」


「私もです」


 シエラが続けた。


「これは第四大隊の任務でも、第三執務室の調査業務でもありません」


「報酬もないのでしょうか?」


「シエラ」


「必要な確認です」


 セドリックが一歩前へ出た。


「失礼しました」


 深く頭を下げる。


「ヴィクトル伯爵を救出するため、お力を貸していただきたい」


 フェリクスも慌てて続いた。


「お願いします」


「最初から、そう言えばいいんだ」


 クリスが言った。


「では、協力してくれるか?」


 グラナートが尋ねる。


 クリスはシエラを見る。


 シエラはグラナートを見た。


「報酬は?」


「まだ言うのか」


「本来の仕事ではありませんので」


 グラナートは少し考えた。


「分かった」


「お前たち夫婦に、二日分の休暇を与えるよう、副長府へ正式に申請する」


「ありがとうございます」


 シエラは即座に頭を下げた。


「夫婦じゃねぇよ」


 クリスが声を上げる。


「休みはありがたいけど、そこは訂正してください」


「婚約しているのだろう?」


「……まだ夫婦ではない」


 クリスは少し考えた。


「それに、二日だけか」


「何だ?」


「いや……」


 クリスは腕を組んだ。


「それだけじゃ、ちょっと足りないな」


 グラナートが眉を寄せる。


「では、何が欲しい?」


「それは……」


 クリスが言葉に詰まった。


 本来の仕事でもない。


 しかも、かなり面倒な親衛隊との交渉である。


 できれば、もう少し何か欲しい。


 だが。金をくれ、と自分から言うのは少し言いづらかった。


「…………」


 クリスは黙った。


 グラナートも、しばらくクリスを見る。


 やがて、何かを理解したように頷いた。


「なるほど」


「何がですか?」


「祝い金だな」


「は?」


 クリスの顔が止まった。


「お前たちが結婚する時には、祝い金をたっぷり出そう」


「ちょっと待ってください」


「もちろん、結婚式にも出席する」


「いや、そういう意味じゃ――」


「分かりました!」


 シエラが即座に答えた。


「お受けします」


「おい!」


 クリスが慌ててシエラを見る。


「何でお前が決めるんだ!」


「条件としては十分です」


「十分じゃない! そもそも結婚する前提で話すな!」


 グラナートが二人を見る。


「仲の良い夫婦だな」


「そこは違う」


 クリスが即座に否定した。


「まだ夫婦ではありません」


 シエラが付け加える。


「『まだ』もいらない!」


 グラナートは二人のやり取りを無視した。


「親衛隊と話はできるのか」


「親衛隊長のエゼルと、副隊長のマフガランには顔が通じます」


 クリスが答える。


「とりあえず、話くらいは聞いてもらえると思います」


「伯爵を解放させられるか?」


「そこまでは分かりません」


「分からないのか」


「何をされてるかも分からないんですよ」


 クリスは肩をすくめた。


「行くだけは行きます。話が通じる状態なら、交渉してみます」


「我々も同行します」


 セドリックが言った。


「来るな」


 クリスは即座に断った。


「なぜですか?」


「お前らが来たら、余計に話がこじれる」


「ヴィクトル伯爵の仲間として、我々にも責任があります」


「だから来るなって言ってるんだ」


 クリスは二人を見る。


「親衛隊は、リリアを侮辱した伯爵の仲間ってだけで、お前らにもいい感情を持ってない可能性がある」


「こちらの身分と事情を説明すれば――」


「身分を説明して連れていかれたんだろ?」


 セドリックが黙る。


「今さら公爵家だの男爵家だの言っても、悪化するだけだ」


「そうですね」


 シエラも頷いた。


「ここは、私たち夫婦に任せてください」


「夫婦じゃないって言ってるだろ」


「婚約者です」


「それは否定してない」


「では、問題ありません」


「ある」


 エリシアが二人を見る。


「私も同行してよろしいでしょうか」


 クリスが少し意外そうな顔をする。


「お前も?」


「はい」


「以前の親衛隊しか知りません。現在どのような状態になっているのか、確認しておきたいと思います」


「俺は別に構わない」


 クリスはシエラを見る。


「私は問題ありません」


「では、三人で行ってくれ」


 グラナートが言った。


「シエラの分も、総長府案件として副長府へあとで正式に依頼を出す」


「ただし」


 クリスが念を押す。


「うまくいくかどうかは分かりません」


「それでも構わん」


「本当に、話をするだけですよ」


「まずは、ヴィクトル伯爵が無事かどうかを確認してくれ」


「分かりました」


 クリスは面倒そうに息を吐いた。


「じゃあ、行くぞ」


「はい」


 シエラが答える。


 エリシアも静かに頷いた。


 三人は、総長執務室を出ていく。


 扉が閉まった。


 室内に残ったグラナートたちは、しばらく扉を見つめていた。


「助けられるのでしょうか?」


 フェリクスが不安そうに尋ねる。


 グラナートは答えなかった。


 クリスは、親衛隊長と副隊長に顔が利く。


 そして、親衛隊が現在使用している三室の場所と用途も把握している。


 シエラは、親衛隊について調査した経験がある。


 エリシアは、副長府内の軍務と、以前の親衛隊の様子を知っている。


 今のところ、これ以上の人選はなかった。


 あとは三人が、ヴィクトル・アルノルト伯爵を無事に連れ戻してくることを期待するしかなかった。

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