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[二部九章]開幕!がーるずとーく。

可愛いは正義。と言う訳で女の子は可愛い、つまり正義と言う訳ですね。


『‥‥‥‥出るかな。』


そう思いながらスマホを見つめる私。

スマホの画面には、Sの文字。

暫くの呼び出し音のうち、ぷつり、と音が入るのを確認して話し始める。


『えっと。元気してる?』


「珍しいですね、というかあれから連絡全くくれないじゃないですか。ちょっと忘れたのかと思って拗ねてたんですよ。」


その声を聞いて、元気そうだと安心すると同時に、ちょっとした申し訳なさが押し寄せる。

人間にとっての一年は長くっても、ほぼ不老不死の私達異形からしたら一年なんて一瞬だから。

彼女の街に訪れて、あれから大体3年くらいは経過しているかもしれない。

なんだかんだ、ネフィーのところに長くいたり、ノワールとの戦闘があったり。

欠けた記憶の中でも、たくさんの時間が過ぎた。


『ごめんごめん。‥‥‥‥今話せる?』


「はい、大丈夫です。というか、丁度良かった。私の方から連絡しようかと思っていたくらいなんですよ?」


そう言われて、はて、と首をかしげる。


「実は私、いま日本にいるんです。良かったら、場所をお教えするので一緒にお茶でもいかがですか?」


成程。そういうことかと電話の向こう、シェリーの声を聞いて納得する。


『いいよ。じゃあ向かうね、何処かな。』


そう問いかけると、飛んだらそう遠くない場所にいることが分かったので、急ぎ翼を展開して窓から飛び出す。

一緒に眠っていたイヴァンは、私が使っていた枕を抱き枕にして眠っている。‥‥‥書置きか何か残した方が良いだろうか。

そう思い、一瞬迷っている間に扉が開かれる。


「おや。マスター。お出かけですか?」


『あ、ノワール。丁度良かった。ちょっと出かけてくるから、みんなに何か聞かれたら、知人に会いに行ってるって伝えてほしいな。』


そう言うと、こくりと頷いて笑顔で見送ってくれるノワール。


「かしこまりました。では、良いお話ができますよう。」


そう言ってお辞儀をしてくれるノワールを置いて、私は窓から飛び立つ。

何も聞かずに見送ってくれるのは、ノワールの察しの良さがあっての事だろう。流石としか言いようがない。


『お土産でも買って帰ろうか‥‥‥‥‥』


そう思いながら、私は空を飛ぶ。空気が気持ちいい。

真昼だからか、私がそれなりの高度を飛んでいるかか、どちらかは分からないけれど、誰にも見られることなく、指定された店の近くの人気のないところまで飛んで降りる。


「ここだと思った。久しぶり、葵。」


そう声をかけられて振り返ると、少々身長の伸びたシェリーがいた。‥‥‥なんというか


『大人びたね?』


「そうかな。私的にはあまり変わった感覚はないんだけど。ふふ、そういう葵は変わらない。けど、ちょっと前に出会った時よりも感情豊かになったように見えるよ。」


『‥‥‥‥それは、ちょっと意外。じゃ、さっさとお店にはいろっか。』


そう話しながら、仲良く店に入る。‥‥‥‥それにしても本当に意外だった。だって、私がシェリーに前回会ったのは、記憶が欠ける前のことだ。もっとこう、逆に、人間味が無くなったと言われるかと構えていたのに。


「それで?お話、何を聞かせてくれるの?」


そう問われて、簡単に今までに起きたことを話す。

話を聞いている間、シェリーは顔を赤くしたり真っ青にしたりととても忙しい反応を見せていた。

一通り話終わった後、シェリーは机に突っ伏して脱力する。


「えぇ‥‥‥‥私もこれでも色々と経験してきたつもりだったんだけどなぁ‥‥‥‥一応神様と戦ったりなんかもしたし、‥‥‥‥えっと‥‥‥‥‥」


急に顔を赤くするシェリー。ちょっと好奇心がそそられて、小突いて話を聞いてみる。


『何があったの?』


「‥‥‥‥‥‥これ。」


そう言って彼女は左手の薬指にきらりと光る指輪を見せてくる。‥‥‥これはちょっと驚いた。


『おめでとう、で合ってるよね。‥‥‥‥‥もしかしてだけど。』


私がとある人物の名前を耳元で囁くと、ポンっとさらに顔を赤くするシェリー。


「もうっ!分かってるだろうから敢えて言わなかったのに!!」


『だって、すごく素敵な表情してたからつい、からかいたくなっちゃって。ねぇ、天使と結婚、問題なかったの?ほら、戸籍とかいろいろと。』


「その辺りは多少マフィアとしての力を使ったかなぁ。ヴァイスがもともと戸籍登録されてなかったからね、ちょいちょいっと‥‥‥‥‥」


成程。ということは、会わない間に大分ファミリーとしても力をつけたようだ。


『で、当のヴァイスは今回はどうしたの?前はいっつもぴったりくっついてたのに。』


そう言うと、シェリーはこてんと小首をかしげる。


「葵、私ガールズトーク聞けるんじゃないかって思って一人で来たんだけど。ヴァイスはホテルでお留守番。‥‥‥‥‥‥違った?」


これは‥‥‥‥流石というか、一本取られたというか。

そう言えばイタリアでの年齢的にもシェリーは未だ未成年のはずだけど、その辺りは‥‥‥まぁ、どちらかが待てなかったんだろう。特に詮索することでもない。

そして私の方は‥‥‥‥一体どうやって話そうか。






ちょっと暫くバタバタするので急なおやすみが挟まるかも‥‥‥‥‥さて、とりあえず今日ももう一話更新有ります。明日は‥‥‥‥‥ちょっと未定です。ある予定です。

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