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[二部七章]一度だけ。

そういえば今日は桃の節句でしたね。

今日から毎月7月7日まで節句の時期が続きます。

皆さんも私も忙しくなりそうですね‥‥‥‥‥


「せめて、せめて、だ。守るべき存在が全幅の信頼を置いている相手位は信用してやれ。

信用しないってのは、その大事な奴に対しても侮辱になる。どうしろってのは、一回だけで良いから背中預けてみろよ。それで何か掴めるかもしれねーし。‥‥‥‥戦ってのは元来一人じゃ成立しねーもんだ。ってことを多分アース=プラネットの野郎は言いたかったんじゃねぇの。‥‥‥ま、それを伝えないでこっちにぶん投げてきた当たり、お前相当アイツ怒らせたんだな。そのうえで無事なのはスゲーと素直に思う。」


『一応これでもこの方船の仕組み一式は話をしながら把握してるから、下手な行動起こさないようにって警告の意味もあったとは思うけどね。誰だって大事なものを破壊されたくは無いだろうよ。』


プログラムを読み解いている最中に、所々邪魔が入った。きっと、全部は見せるつもりがないっていうアイツの意識なんだろう。その気になれば僕の事なんか跳ねのけられただろうけど。‥‥‥‥そう考えると、あのホログラム、案外融通の利く奴だったのかもしれないと今更ながらに思う。


(でもさ、そうすることでこんな会話のできる人間と出会えたのは僥倖じゃない?)


ボクが、ボクに語りかけてくる。


(悪いけど、必要と思ってないから。)


(だったら話を聞かなければいいだけ。‥‥‥‥やってみても、良いんじゃない?)


そう僕に諭される。

‥‥‥‥ボクとボクは、こういったところはやっぱり根本的に違っている。

流石、別れた存在なだけあると思う。


「は?お前そんなことまでできるのかよ。‥‥‥‥ったく、優等生ってのも大変なんだな。」


『そう。んで、話の一通りは納得自体はした。けど実行するかどうかはボク次第。でしょ。』


そう言うと、やれやれと言った表情でバビロンが軽く頭を掻く。


「んだな。そうだよ。でもさ、一回くらいは試してみても良いんじゃねぇの。お前からしたら相当低ランクの味方と肩を並べることになるかもしれない。けれど、その一回で何か一つでも掴めたら儲けもんだと俺は思う。」


『‥‥‥‥‥‥‥‥一回だけだからね。』


そう言うと、長い溜息をついたバビロンが、雑に片手を差し出してくる。


「それはそうとあんとき、仲間を助けてくれたこと自体には礼を言う。あと、よろしく。」


『‥‥‥‥‥‥‥そりゃ、どうも。』


握手、なんてしたことは無かったけれど。

まぁ、悪いものでもないなと思ってボクはその手を握る。

‥‥‥‥‥永遠に変わらない僕の手と違って、彼の手はとても努力した人間のそれだと分かる。


(ま、及第点ってとこじゃない?)


(あのさ、話してる最中に入り込んでくるのはさすがにどうかと思うんだけど。ちょっと黙っててはくれないのかな、ボク。)


(こらこら、八つ当たりはしない。‥‥‥‥‥了承したなら、ま、見守らせてもらうよ。)


そう脳内で会話をしてから、バビロンと軽くミーティングを行う。

行き先は先日と同じ場所。ちょっとした強力な個体が現れたとかで、緊急招集がかかっているらしい。


『バビロン、言っておくけど、ボクの戦線に付いてこれなかったらおいていくからね。』


「さっきと話が違わねぇか!?まぁ、多分だけどお前相当実力押さえてくれるんだろうし、ちゃんと食いついてお前のその一人前を超えるくらいの働きってのを目指してはみるけど。‥‥‥‥それにしてもお前、戦闘技術は相当高かったな。若狭と遜色ないんじゃねえかと思ったぞ。」


『あー、その若狭ってどんな人物かは知らないけど、まぁ、ボクと比べられる程度の強さなら相当なもんだと思うよ。ちょっとくらいはその人‥‥‥半分だっけ?まぁボクらよりマシでしょ。その若狭って人の事は信用して戦えそうな気がしなくもないよ。‥‥‥‥‥‥あのプログラムにそこまで肩入れしすぎてなければの話だけれど。』


そんな会話をしながら、食堂で先日一緒に戦った人間達を再度紹介される。


『んー。人間の顔覚えるの苦手だし、大分ボク他人からしたらなんだっけ、生意気?らしいから、よろしく。改めて何かこう、態度を変えるのもそれはそれで不自然でしょう?』


バビロンに軽く叩かれかけたけれど、その手をしっかりと掴んで拒否だけはしておく。


「お前なぁ‥‥‥‥そんなんだからアイツに生意気な小娘とか言われるんだぞ。」


『はいはい、ボクは生意気な小娘ですよ。でもその小娘に一歩も追いつけないどころか目で追うこともできなかったのは誰だっけ?』


「お前ちょっと模擬戦闘でもするか?なぁ?」


『え、止めておいたら?負けまくって泣きべそかくことになりそう』


憤る狂犬は放っておいて、作戦開始までの時間、自室で待機をしつつ辞書とやらの読み残しを読んでおく。


『仲間、平和、背中を預ける、ねぇ。‥‥‥‥‥‥まぁ、一回くらいは参加してもいいか。』


そう思いつつ、ベッドに横になる。

‥‥‥‥‥‥なんだろうか。すごく、嫌な予感がする。


(ちょっと、警戒情報の件、しっかり読み込んどいたほうがいいのかもね。)


『当たり前。ボクらが多分あいつらについては一番詳しいでしょ。戦闘方法も一応教えておいたし、何とかなると思う。』


‥‥‥‥‥なんとか、なると良いのだけれど。





さて、そろそろこの2部7章、近未来編も終盤です。

次は葵さんたちの話に戻るかな?

あ、桜の方の更新はちょっとストップしてます。詳細は活動報告にて。

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