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第21章

冒険者養成学園。その看板を見た後3人は学園の

中に入って行った。

「よく来てくれた。担当する学科は事前に説明が

あった通りだ。……ま、がんばってくれ」

「失礼しました」

廊下を渡り、それぞれが担当する学科の教室へと

入っていった。

「「きゃーっ!!」」

「「わーーっ!!」」

エリュニスとルシェットを迎えたのは魔術師と僧侶

の学科を専攻した生徒だった。主に専攻できるも

のは1つだけだがここでは魔術師も僧侶も1つのク

ラスで纏められているようだ。

「私はクラシエル。魔術師と僧侶の学科を担当する。

2人とも自己紹介を」

黒髪で肩くらいまでの長さの髪と黒い瞳が印象的な

男性がクラシエルだ。

「僕はエリュニスです。魔法戦士ですがどちらか

といえば補助魔法の方が得意です」

「……ルシェットです。攻撃魔法を専門に扱います」

「ねぇ、あの子って」

「確か適合者だよね。何でここに?」

「そこの2人! 静かにしなさい」

「「はーい……」」

「では授業を始める。そもそも魔法とは……」

1時間目は魔法とマナに関する説明の授業で時間が過

ぎていった。

次の授業は校庭で行うようだ。

「では実際に魔法を発動させてみよう。ルシェット、

やってみなさい」

「はい。……ファイヤー」

ルシェットがスタッフを掲げて魔法を唱えると握りこ

ぶし大の大きさの炎がスタッフの前に出現した。

「では杖を配る。この杖はあくまで仮なので後から自分

にあったものを買うように。……配り終わったら実践し

てみるといい」

「えいっ……ファイヤー!」

「あれっ、うまく出来ない」

「うまく出来なくても人によって得意な属性と苦手な属

性が存在するので心配ないぞ」

「ねえ、エリュニスはどの属性が得意なの?」

「そこ! 無駄話をしている暇があるなら練習をしなさい」

「……分かりました……」

(……ふぅ、助かりました)

「次は氷の魔法を発動させてみよう。……コールド!」

クラシエルが詠唱をすると氷のつぶてが杖の先から出た。

「コールド! よしっ、うまくいった」

「ファイアーはうまくいったのにこっちはぜんぜん駄目だ……」

「くそっ、両方ともまったくうまくいかない」

「これで午前の授業を終わりにする。では解散!」


午前の授業が終わると購買に向かう者と弁当を食べる者、それ

ぞれに分かれていった。

「2人ともまだいたのか。ほら、支給のジャムサンドだ」

「ありがとうございます。ルシェットさん、お昼にしましょう」

「……うん、そうする」

「お前らこんなところにいたのか」

「セヴェル君も一緒に食べませんか?」

「ああ、そうしよう。今日の支給はジャムサンドか。甘いものは

苦手なんだよな」

「それは妥協するしかないですね」

「まぁ、仕方ないな」

購買の近くにあるベンチに座ってジャムサンドに齧り付く。支給

品としては地味すぎたが、無料で昼飯がもらえることは嬉しかった。

エリュニスが水筒に温かいお茶を用意してくれていた。

甘いジャムサンドをお茶がすっきりさせてくれる。お茶のおかげで

どんどん食べ進めることができた。


食べ終わってしばらく経った後、午後の授業が始まった。

「では、午後の授業を始める、次は戦士と盗賊、魔術師と僧侶学科

の合同実習だ、仲良くな。魔力を入れた石を遠くにおいてあるから

それを取ってくるように。石は光っているからすぐにわかるだろう。」

「僕達はどうすればいいんでしょう?」

「中間地点に休憩場所があるからそこで待機するように」

「分かりました」


午後の授業が始まってしばらくたち、最初の生徒のグループが中間

地点についた。

「ふぅ、疲れた」

「お疲れさまです、レモン水をどうぞ」

「ありがとう……うまいな」

「どれどれ……本当、美味しい」

「あの……この先魔物は出ますか?」

「出ないはずですよ、でも出たときは僕達が対処します」

「そうそう、そのために俺らがいるってことだ」

「安心して先に進んで。魔物に追われた時はここに戻ってきてくれば

いい」


それから沢山の生徒のグループが中間地点につき、休んでいった。

「どうやら魔物は出てこないみたいだな」

「そのようですね。……あれ、戻ってくるグループがいますよ」

「魔物か?」

「……いえ、手に何か握ってますね」

「おーい、この石でいいんでしょ?」

手に握っているのは光った石だ。おそらく、最初の生徒のグループ

が手に入れたものだろう。

「ええ、合っていますよ」

「やったー!」

「よかったー」

そうこうしているうちに次のグループが光った石を手に戻っていった。

その後次から次へと戻ってくるグループが見えた。

最後のグループを見送った後、学校に戻ることにした。


「お疲れさん、明日も頼むよ」

「はい、お疲れ様でした」

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