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第22章

次の日。

午前の授業ではマナ切れを起こすとどうなるのかと

いうのを勉強した。

午後は午前の授業で説明したことを実践した。

マナ切れで倒れてしまう生徒が続出したので、教師

やエリュニスは回復魔法をかけていくことに徹した。

「お疲れさま。エリュニス」

「大変でしたよ。何せ生徒の数が多くて」

「私も回復魔法が使えればいいのに」

「気持ちだけいただきますね。心配してくれて嬉しい

ですよ」


その頃。セヴェルが担当する戦士と盗賊の合同学科は

剣の素振りをしていた。もちろん安全を考慮した木製

の剣だがそれでもずっしりと重い。

セヴェルは生徒や教師に比べ、相当早い速度で剣を

振るったので、追いつかない人が続出した。

「流石有名人なだけあって、早いな」

「褒めてる暇があったら剣の素振りをしろ」

「はい! ……いてて」

「どうした?」

「ちょっと筋肉痛が……」

「仕方ないな。少し休んでろ」

「分かりました!」


放課後。3人は校内にあるベンチに座り、疲れた体を

癒していた。

「はぁ、疲れた」

「これが3ヶ月も続くのか」

「3ヶ月なんてあっという間ですよ」


エリュニスの言った通り、3ヶ月はあっという間に過

ぎていった。その期間中の授業は魔法と僧侶学科は光

と闇属性を除く全ての初歩の攻撃魔法と回復魔法、

ターンアンデッド、補助魔法などが授業で教わった。

戦士と盗賊の学科は剣の素振りに始まり、生徒同士

の対戦、宝箱の罠の解除などだった。


「これより最後の合同実習を行う! これからダンジョン

の最奥まで行き、宝箱の中に入っている紙を取ってくるように。

ダンジョンでは魔物も罠も待ち構えているだろう。仲良く

お互いの力を合わせて攻略すること」

「先生、魔物が強すぎたときはどうするんですか?」

「ダンジョンの中間地点に中に我々教師らがいる。そこまで

逃げてくれば我々が対処する。傷ついたとき、罠にかかって

しまった時も教師がいるところまで逃げてくればこちらで

対処する。それではダンジョンに出発!」


「ここがダンジョンだ。グループを組み、我々の後に中に入

るように」

「ここがダンジョンかぁ」

「魔物出るんだ、怖いなぁ」

「なんかどきどきする。早く中に入ろうぜ」


ルシェット達を含む教師らは中に入り中間地点まで到達する

とそこで待機した。

「ここで待機でいいんだっけ?」

「そうですね。何事もなければ良いのですが」

グループを組んだ生徒達が続々と中に入ってゆく。中間地点

を通り過ぎていった。

「ぎゃああああ!」

「うわああああ! 助けてー!!」

「罠か魔物かどっちなんだろうな」

「分かりませんが、すぐ助けましょう」

「カチャカチャカチャ……ガチャンガチャン!」

「あれはミミックか?」

「そのようですね。でも木製の箱ではなくて金属製ですね」

「それなら……ライトニング!」

「ガシャガシャガシャ!」

雷の魔法を食らったミミックは大きく口を開けた。中には

赤い布が敷いてある。

「……ファイヤー!」

赤い布に火が移り、ミミックはガチャンガチャンと大きく

音を立てていたが、動かなくなった。

「……やったか?」

「どうやら退治したようですね」

「うわーん、エリュニスー。怖かったよー」

女子生徒がエリュニスに抱き着く。エリュニスは困惑した

表情を浮かべている。

「エリュニス、モテモテだな」

「そんなことは……。あの、腕を放してください。困ります」

「そうだぞ、教師にあまり頼らずに攻略してこその合同実習だ」

「そ、そういうことです」

「……分かりました。引き続き探索を続けます」

「おい、早くいくぞ」

「待ってよー。すぐ向かうから」

生徒らはすぐに奥に向かっていった。ルシェット達の実力は生

徒らとあまり変わらないが強く見えるのは戦闘回数が多いせい

だろう。不死とルシェットの空を飛ぶ能力を省いた上だが。


数時間たったのち、合同実習は終了し、後は卒業式を迎える

だけとなった。

「やあ、ご苦労だったね君たち」

卒業式で生徒の中には感激して涙を流す生徒や大はしゃぎす

る生徒もいるなかで教頭が話しかけてきた。

「長いようであっという間でしたよ」

「そうそう、報酬を差し上げないとね。3ケ月分だ」

そう言ってルシェット達3人に金貨の入った袋を渡された。

3等分してもまだずっしりとしている。中を開けると大量の

金貨の他に指輪やアメジストやエメラルドといった宝石もいく

つかみえる。

「あの、宝石が入っているんですが……」

「ああ、全部金貨だと重いだろう? 宝石は換金してつかうといい」

「わかったよ、ありがとうな」

報酬を受け取った3人は卒業式を後にした。

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