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089 ぽっちゃりマニアのモモ姫



桃色の髪の女の子は華奢で思わず守ってあげたくなるタイプだ。

ぱっちりした目で、本当に可愛らしい。

ちょっとレイニーちゃんと似てるかも。


ばちっ。


あ、眼が合った・・。




「・・・・・・・・・・・・・・・・まあああああああ!!!」


女の子は突然高い声を上げて、とてててと小走りでこっちに来た。

ど、どうしたの?



「まあまあまあ!!」



むに、むにむにむにむにむに。


・・・女の子は私の両頬に手を添えて、無遠慮に弄りだした。

突然の事も、私も周りも固まる。

な、何なの・・・?



「まああああ!!なんて柔らかいの?なんて気持ちいいの?おモチよりも柔らかいわ!いつまでも触っていられるわ!何て可愛いのおおお!!!」


女の子は顔を紅潮させて、何か興奮してる。

お餅よりも柔らかいって、褒められているのだろうか?

女の子は今度はぬいぐるみのように、むぎゅうっと私を抱きしめた。



むぎゅううううううううっ。


「まあああ!!!抱き心地も柔らかくてあったかくて素晴らしいわ!お兄様酷いですわ!こんな可愛らしいお方が来ているのに、わたくしを呼んで下さらないなんて!!仲間外れなんてわたくし悲しいですわ!!」

「い、いやモモ!別にお前を仲間外れにしたつもりはねぇ!今お前を呼ぼうと思っていたんだ!!」


王様は頬をぷくっと膨らませてそっぽを向いた女の子に慌てた様子で女の子を宥める。

クレナイと言う女の人はあらあら、と微笑んでる。


「貴方お名前は?」

「え、リ、リタ・・。リタ・ア」

「リタ!!可愛らしいお名前ね!わたくしはモモ。この国の姫ですわ」


抱きしめられたままの自己紹介。

途中で途切れてしまったけど。

モモというお姫様はまたもや無遠慮に私のほっぺを触る。


「ああ、この手触り最高ですわ・・!わたくし、ぽよぽよ柔らかいものに弱いんですの・・・!リタ、わたくしと是非お友達になってくださいまし!!」

「え、ええ?」

「ああもうこの触り心地、たまりませんわ~~~~」



お姫様はとても可愛い女の子だけど、ちょっと変わってる・・・?

こんなタイプの子は初めてだから、どう対応したらいいのか分からないだけど!


「・・・あーあ・・モモはこうなったら、しばらく止まらなくなっちまうんだよなぁ・・・」


ぼりぼり王様が頭をかいて小さくため息。

すると、ばたばたと何か部屋の周りが騒がしくなった。



「王様っ一大事でございますっ!」


部屋にまた誰かが入ってきた。

酷く焦った状態で髪も乱れてる。



「何だどうした?」

「鉱山で、鉱山で落盤事故が発生して数名が閉じ込められました!」

「何?」



よく分からないけど、大変な事が起きたみたい・・。


閲覧ありがとうございます!

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