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084 平和は長く続かない・・・?




『ジャイアントバードが食いたい』


もぐもぐと、朝ご飯のパンケーキ(半熟目玉焼きとカリカリベーコン付き!)を食べながらの突然のムゼンさんのお言葉。


「じ、ジャイアントバードですか・・・」

「それはレベルB相当のモンスター・・この森にはそんな高ランクの奴はとてもとても・・・」


マイムも村長さんも困った顔をしてる。

森には低ランクのモンスターが多いからお肉には困らないんだけど・・・。


『偶には鳥系も食したい』


ソースべったりの口できりっとしても決まらないよムゼンさん。

でも鶏肉かぁ~・・それもいいなぁ・・。

屋台で鶏肉の串焼き食べた事あるけど、すっごく美味しかったんだよね~。


『ならば森の外に狩りに行こう。半日もあれば2頭ぐらい狩ってこれる』

「半日!?」

「2頭!?」


マイムと村長さんが同時に驚きの声を上げる。

そりゃそうだ。

レベルBのモンスター狩りをまるで近所に散歩に行ってくるみたいな軽いノリで言ったんだから・・。


「さ、さすが聖獣様・・・」

「おっしゃられる事が違う・・」


どうやら今夜は美味しい鶏肉料理が食べれそうだ。

のほほんと朝ご飯を食べながら夕食に期待する私。


この時、まさかあんな事が起きるなんて予想もしていなかった。





『では行ってくる』

「いってらっしゃいムゼンさん。マイムもくれぐれも気を付けてね」

「ムゼン様の足だけは引っ張らないようにするさ」


ムゼンさんの狩りに、マイムも付いていくと言いだしたのには驚いた。

何でもレベルBのモンスター相手に自分の力がどれだけ通用するか確かめたいとの事。


村長さんは無謀だと反対したけど、ムゼンさんは特に拒否はしなかった。


『我がいれば問題はない』


相変わらずの物凄い自信だ。


結局は、


無茶はしない

ムゼンさんの邪魔はしない

引くときは引く


等々、色々な条件付きでマイムも同行が決まった。


剣を携え、回復薬もベルトに備え付けのカバンに仕舞い、お弁当と水も忘れずにチェック。


『弁当は何だ?』

「昨夜のハンバーグをパンに挟んだハンバーグサンドです。野菜クリームスープも常備しています」


・・何かピクニックに行くみたい。



ムゼンさんは転移魔法も使えるらしく、目当てのジャイアントバードが生息する場所へ魔法で移動する事になった。


『覚悟はいいな?』

「はい!」



ぱあああああああ!!



魔法の光に包まれて消えていくマイムとムゼンさん。

怪我しないでね二人とも・・!


心配はいらないと思うけど、私は二人が無事で帰ってくるよう祈った。







「よいしょっと・・・」



洗ったばかりの洗濯物が入った籠を地面に置いて、ぱんぱんと皺を広げながら干していく。

副業の洗濯屋さんも順調である。

これが終わったら、ウェーブさんの部屋の掃除だな。

また少し散らかっていたから本当に掃除のし甲斐があるよ・・。




ばささささ!!!




「ん?」



何の音だろう?

私は音が聞こえた方、空を見上げた。




「・・・・・・・・・・・・・・え?」







「・・・・・・・・・・・・・・・・・リタ?」



今、リタの悲鳴が聞こえた?

ウェーブは作業を中断して、ハサミを机に置き急いで庭の方へ向かった。


庭は干したばかりの洗濯物が風に揺れて、地面にはころころと洗濯籠が転がる。


「リタ?リタ!?」


リタの姿が見えず、辺りを見渡す。

ふっと急に影が差し込んで、ウェーブは顔を上げる。



「!こいつは・・!?」


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