080 畑づくりにもシャボン玉のスキルが役に立つ!? 2
孤児院はアッシャーさんや各方面の寄付金もあって裕福な方ではあった。
でも私達の将来の事も考えてか、農作業も一通り学べるように、と院の敷地内には畑もちゃんとあった。
自分達で育てて、自分達の手で収穫した野菜の美味しさといったら・・!!!
「せっかくこんな広い庭があるんだから、活用しなくちゃもったいない!」
本当の目的は、野菜が育ったらそれをマイムに美味しく料理してもらう事だけど・・。
庭いじりを始めてから気づいたけど、この森の土はとても良い土だ。
程よい水分を含んでて硬すぎず柔らかい。
農家を営んでる人が見たら、理想的な土に違いない。
「よっし・・!こんな所かな?」
ご近所から借りたクワで土を耕す事数時間。
あっという間にお茶タイムの時間になってしまった。
流石に疲れた・・。
でも小さいとはいえ、畑は中々良い具合になったと思う。
種を蒔くのは明日だ。
マイムとも話してあるので、今日帰ったら野菜の種分けてもらおう。
水道で土で汚れた手をしっかり洗って、汗をかいた顔もばしゃばしゃと洗う。
ふう、さっぱりした~。
ムゼンさんはおやつの時間と聞いて、近くの木の枝から欠伸をしながら降りてきた。
また寝ていたらしい。
こんなに寝ているのに、夜もしっかり寝るから凄い。
「ウェーブさ~ん。お茶の時間ですよ~」
「・・・・ん~・・・・」
ウェーブさんはようやくデザインがまとまったらしく、すぐに返事が返ってきた。
リビングでお茶を入れていると、のそのそとやってくる。
今日のおやつはマイムお手製のアープルパイ!
マイムは毎日のお弁当に加えて、おやつまで用意してくれる!
うーん・・もう良いお嫁さんレベルだよね・・この気配りは。
「・・ん、良い香り・・・」
「今日はダージリンを入れてみました」
『落ち着く香りだな』
パイをそれぞれに切り分けて、紅茶もカップに注いで・・準備万端!
「じゃ」
「「『いただきます』」」
ん~~~!!
疲れた体に糖分が染みわたる~~~~!
さっくさくのパイ生地に砂糖煮されたアープルの甘さが絶妙~~~!!
国によってはアープルパイって作り方が異なるみたいだけど、マイム手作りのアープルパイは私の中で第一位だよ・・!!
ウェーブさんも甘いものは好きなようで、ぱくぱくと食べてる。
ムゼンさんに至ってはもうおかわりを要求・・早いよ!
まあ私もあっという間にパイを食べちゃったから人(?)の事はいえないけどね。
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