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081 畑づくりにもシャボン玉のスキルが役に立つ!? 3




そして次の日。

いよいよ種まきの開始だ!

マイムから貰ったのはトマトの種。


「上手く育つといいな~」


土をかぶせて、水をあげようと思いジョウロを探す。

でもそういうものはどこを探しても見当たらなかった。

そういえば、大掃除してるときもジョウロなかったような・・・。

ウェーブさんに聞こうとしたけど、現在お仕事モードですごい集中してるから声をかけづらかった・・。


「ん~・・どうしよう」


空を見上げるけど、雲一つなく都合よく雨は降りそうにない。


雨、か。

雨と言えば水・・・・。

水と言えば、・・・水神様・・・。


私はあの夢を思い出す。



─“水”は常に貴方の味方です─


水神様はそう言っていた。



「・・・・・・・・・・・・・・」


私は手を組んで、水に、水神様に祈ってみた。


「(どうか、この畑に恵みの水を・・美味しい野菜が実りますよう恵みの水をお願いします・・!)」








とぷん。




「ん・・?」


水の音に閉じていた目を開ける。

目の前に、シャボン玉が浮いていた。

でも普通のシャボン玉じゃない。


だってシャボン玉の中に、水が入っていたから。


透明なシャボン玉の中に、透明な水。

そのシャボン玉は畑の上に飛んでいく。

そして。



ぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽんぽん。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


分裂した。

畑全体を覆うように、水入りのシャボン玉は増えていく。


『リタ、これは何事だ?』


相も変わらず木の上で寝ていたムゼンさんは、異変に気づいて下りてきた。


「種まきが終わったんだけど、ジョウロがなくて・・恵みの水をって祈ったらこうなった・・」

『よく分からん』



増えていくシャボン玉は畑全体を覆うとようやく分裂が止まった。

そしたらシャボン玉の中の水がぽつ、ぽつ、と畑の土の上に落ちていく。

まるで本物の雨のように。


サアアア・・・とシャボン玉の中の水は、柔らかい雨となって畑に振りそそぐ。


『雨を降らす力か。これは見事だ』

「雨の、シャボン玉・・・」



雨を降らすシャボン玉は、水の量が減るにつれてだんだん小さくなっていった。

このシャボン玉、名付けるとしたらレインシャボンがピッタリだ。


レインシャボンは目視できないほど小さくなって、最後は消えた。



「畑の水やり、簡単に終わっちゃった・・・」


濡れて土の色が濃くなった畑を見下ろす。



ぴょこんっ。


「へ?」


緑の新芽が土から生えて、目を瞬かせた。


ぴょこんっぴょこんっぴょこんっぴょこんっ。


次から次へと新芽が、生えてくる。

新芽はそのまま私とムゼンさんの目の前でどんどんどんどん成長していった。

まるで高速で進化の過程を見てるような・・・。




水神様の祝福の力、というのだろうか。

レインシャボンの力なのか。


種を植えたばかりなのに、トマトは急激に成長を遂げた。

トマトは、見事に真っ赤に色づいて実った。


「・・・・・・・・・・ムゼンさん・・・・」

『・・・・・・・・・何だ?』



トマトは、かぼちゃのように大きな大きなトマトだった。



「・・・・マイムを呼んできて~~~!!!!」



困惑した私はマイムに助けを求めた。


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