053 解体場の妖精?
「やっぱりスキル持ちの作った武器は違うぜ。ざっと見ただけでも最高の出来栄えだ」
剣や槍の一本一本を丁寧に見るコンスタントさん。
持ち手を握ったり構えてみたりしてる。
構え方がもの凄く自然で慣れた様子だった。
「あと途中で狩ったモンスターの皮や羽根もある」
「そうか。素材はここに置いといてくれ。解体するモンスターは?」
「数体。ジャイアントタイプもいる。明日の朝で構わない」
「武器は全部買い取るつもりだが、それなら明日の朝まとめ払いで良いか?」
「ああ」
「んじゃ解体場の方に行ってくれ。ちょうど妖精ちゃん達、休憩中だから」
「分かった」
妖精ちゃん達?
何の事なんだろう?
それは裏にあるという解体場に行ってすぐに分かった。
「マイムさんだー!いらっしゃいませー!」
「どんなモンスターつれてきたの?」
「おっきいのいる?」
「めずらしいのあるー?」
ひらひらと蝶のように綺麗な羽根を揺らしてやってきた小さな手のひらサイズの子達。
「~~~可愛い!」
『ピクシー族か』
とんがり帽子を被った小さな妖精族だった。
わらわらとカウンターの上に座って、ぺこりとお辞儀してくれた。
それだけでもう可愛い。
「ここの解体場はピクシー族達が仕切ってるんだ。解体してほしいモンスターはこの中だ。ジャイアントタイプもいるぞ」
「おっきいのー!」
「やったー!」
ピクシー族数人で、モンスター入りのマジックサッカを奥に運んでいく姿も可愛らしい。
なるほど。
確かに妖精ちゃん達だ。
「明日の朝に仕上げてくれればいいから」
「わかりました!おまかせください!」
「頼むぞリーダー」
「リーダーなの?」
「はい!」
赤いとんがり帽子の子をリーダーと呼んだマイム。
ピクシー族達は決まった名前はないようで、一番解体が上手なこの子が皆を纏めていく内にリーダーって呼ばれるようになったんだって。
「そっかぁ。はじめましてリーダー。私はリタって言うの。解体頑張ってね」
「ありがとうございます!ではさっそく作業に取り掛かりますね!」
リーダーのピクシー族はひらひらと舞うように飛んで行った。
「可愛い~。お人形と話してるみたいだった~」
『ピクシー族は見た目はああだが、実年齢は分からんぞ?』
「確か・・リーダーは今年で200歳超えるとか・・・」
「え・・・・?」
基本、亜人は人間より寿命が長い。
特に妖精族は長命で、見た目で騙されてはいけないという。
「そういえばムゼンさんも全然1000年生きてるようには見えないもんね・・」
『外見で判断してはいかんという事だ』
おっしゃるとおりです。
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