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047 戦闘向きのスキルを持っていなくても


穏やかな風が吹いてきて気持ちいい。

『アニマの森』とても広くて大きな森だから、迷いやすい森と聞いていた。

でもマイムは流石この森で暮らしてるだけあって、すいすい先に進んだ。



「この森には強いモンスターっているの?」

「この森はモンスターは多いがどれも低ランクだ。俺でも十分戦える。食用として肉を確保する事には困らないから、泉が汚されても何とか食糧難にはならなかった。村はモンスター避けの魔道具で守られてるしな。だが・・・・」

「どうしたの?」

「10年前・・なぜかこの森にいない筈の高ランクモンスターが現れたんだ。そして村を・・・。モンスター除けの魔道具もなぜかそのモンスター達には効かなかった。原因は今だに分からない・・」

「マイム・・・・。10年前って・・確かモンスター達が暴れ回ってた頃だよね」


12年くらい前、だったかな?

その頃、モンスター達が急激にパワーアップして凶暴性と攻撃性が増し各地で暴れた。

その犠牲者は数多く、何十人もの冒険者や魔法使い達が倒れた。

でも時が経つにつれて、モンスター達は脅威の存在とはいえ、その頃に比べると大分大人しくなった、らしい。


「だが、またモンスター達が暴れ出したという噂がある。あくまでも噂だから、本当かどうかは分からないけどな」

「うわ・・でも怖いね・・」

「大丈夫だ。リタは俺が必ず守る」

「うん、ありがと」

「・・・・・ん?」


マイムが何かに気づいたのか、手綱を引いて馬車を止めた。


「リタ、荷台に隠れてろ」

「マイム?」

「モンスターの話をしていたら、当人が来たようだ」

「え」


私は急いで荷台に移動した。

マイムは馬車から降りて、腰の剣に手を添える。



がさささ!!!


茂みから何かが飛びだしてきた。



「に、ニワトリ?」


ニワトリだ。

孤児院でもたまごの為に数羽飼っている。

でも、目の前に現れたのはでかい。

マイムよりもでかい。

ツノもあって、灰の色をしたでっかいニワトリが明らかにこっちを狙ってる。


「ハイイロホーンクックか。リタ、喜べ。こいつの肉は美味いぞ」

「えっほんと!?」


あ、美味いに反応してしまった・・。




ギャゲーーーーーー!!!!




とてもニワトリとは思えない鳴き声を発したニワトリモンスターが、ツノを突き出すように走ってきた。

マイムは慌てる様子もなく、腰の剣をすらっと抜いた。

その直後。



ドシュ!!!!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どさり。



マイムは猛スピードで襲ってきたニワトリモンスターをさっと避けて、剣でニワトリモンスターの首を斬り落としてしまった・・。



「こいつの羽根は寝具用の枕や布団に使われるし、ツノも魔法使いの初心者用の杖に使われるから大金とは言わないが売れる。リタ、幸先から良いのが狩れたぞ!」

「そ、そう・・良かったね・・」


マイムって、村長(むらおさ)さんの次に強いって聞いたけど・・これは・・。

戦闘向きのスキルなくても、めっちゃくちゃに強いんじゃない・・・?





その夜、マイムはニワトリモンスターの肉を使ってシチューを作ってくれた、

それがまたとっても美味しくて美味しくてっ何回もおかわりしちゃった。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 作品中の 幸先から~ は、出だしから の意味でお使いでしょうか? 私が知っている範囲では、幸先は、良いことが起こる前兆 の様な意味で使われています。なので、前兆を狩る と読めてしまう…
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