039 『星の洞窟』
「おっねえちゃーん!!!」
どすっ!
「ぐほっ!?」
腹に突然の衝撃で私は目を覚ました。
見ればレイニーちゃんが私のお腹の上に・・。
レイニーちゃん・・脂肪たっぷりのお腹とはいえ、口から出てはいけないモノがでそうになったよ・・・おろろ・・。
「お姉ちゃんおはよーっ朝だよー」
「うん・・おはようレイニーちゃん」
何か、至れり尽くせりだ。
メイドさんがさっさと私の髪をとかしてちゃちゃっと三つ編みにしてくれた。
流石に着替えは自分一人でやったけど。
朝ごはんまで運んできてくれた!
小さなサラダと、パンとスープ。
美味しそうなスープの匂いに朝から盛大にお腹が鳴った。
ぐう~~~~と勢いよく鳴って、メイドさんに笑われたのは流石に女として恥ずかしかった。
昨夜あんなに食べたのに私のお腹め!
ああそれなのに、それなのに!
「おいしいいいい~~~~~」
豆のスープは絶品だった。
お豆特有の甘さがスープ全体に広がってて、パンとよく合った。
「そのスープ、お兄ちゃんが作ったんだよ」
「マイムが?どうりで凄く美味しい訳だっ」
「珍しくお兄ちゃん自ら料理してて驚いちゃった」
レイニーちゃんも一緒に朝ごはんを食べてる。
いやー流石はマイム、スープもこんなに美味しく作っちゃうなんて。
「お姉ちゃん」
「何、レイニーちゃん?」
「お兄ちゃんの事、呼び捨てに呼んだね。お兄ちゃんも「リタ、豆嫌いじゃないといいんだが」って呼び捨てにしてたよ」
「あ、それね、お互い堅苦しい呼び方は止めようって決めただけだよ」
「ふーん」
何でかレイニーちゃんはニマニマ笑ってる。
べ、別に深い意味はないんだよレイニーちゃん?
「ところでマイムは?」
「お兄ちゃんはねー『レクイエムの泉』が元に戻ったから『星の洞窟』に行く準備してるよ」
「星の洞窟?」
朝ご飯を食べた後、レイニーちゃんに手を引っ張られて向かった先は『レクイエムの泉』。
朝日の下の泉は光が反射して、これまた綺麗だった。
そこにはマイムや村長さん達がいた。
「リタ!おはよう」
「おはようマイム。村長さん達もお早うございます」
「昨夜はよく眠れたかね?」
「はい、もうぐっすり」
昨夜あれだけ飲んでたのに、村長さんもクリスタルさんもリザーさんも平然としてる。
マイムもだけど、スライム族はお酒に強いんだろうか?
「あのねお姉ちゃん、さっき言った『星の洞窟』は泉の底にあるんだよ」
「泉の、底?」
私は泉の中を見た。
相変わらず、綺麗な花が咲いているけれど、この底に洞窟があるの?
「『星の洞窟』って?」
「アタシ達スライム族にとって、『祈りの場』と同じくらい神聖で大切な場所よ」
「泉が汚染された影響が洞窟にまで響いてないか、マイムに調査しに行ってもらうんです」
クリスタルさんとリザーさんがそう説明してくれた。
『星の洞窟』かぁ。
何か名前からして神秘的な場所のようだなぁ。
「それではマイム。頼んだぞ」
「一応マスクは忘れちゃ駄目よ」
「ああ・・・・」
この泉の底ってどうなってるんだろ?
もしかしたら見た事ないものでいっぱいかも。
ロマンを感じちゃうな。
「・・・・・・・・・・・リタも一緒に来るか?」
「え?」
閲覧ありがとうございます!
もし少しでも面白い、もっと読みたいと思われましたら評価やブクマしていただけると大変ありがたいです(*´▽`*)
頑張ろうって力が湧いてきます!
よければ↓に☆がありますのでこれをタップして評価お願いします




