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028 復活した泉



何て綺麗なんだろう。

泉は深い蒼の泉だった。

その透明度といったら、半端ない。

水の中なのに花が咲いていて、太陽の光を取り込んで輝いでる。


泉は浅い場所から奥につれて段々と深くなっていって、どこまでも続いていた。

こんな綺麗な場所、見た事がない。


靄も消えて、泉全体が見渡せる。

広い泉の真ん中には何やら白い建物があって、こことの間に橋が架かってた。

何の建物かな?



「泉が・・・・泉が・・・復活した・・・元に、戻った・・・」


ぱさ、とマイムさんがマスクを外して地面に落とす。

村長(むらおさ)さんもクリスタルさんもマスクを外して、深く息を吸い込んでた。


「空気も、正常になっている・・・!」

「我らとって、命ともいえる『レクイエムの泉』が・・・!見ろっ周りの枯れた木々達も復活している!」


村長(むらおさ)さんの言葉どおり、毒の所為で枯れていた木も緑に覆い茂ってた。

実はパージシャボンを枯れた木にも飛ばしたのだ。

効果は見ての通り。


「よかった・・上手くできて・・・・」


思わず座り込む私。

それに気づいてマイムさんが駆け寄ってきた。


「リタさんっ!大丈夫か?!」

「平気です。何か、成功したと思ったら急に緊張がとけちゃって・・・」

「リタさん・・・・ありがとう!」

「わっ!?」


がばっ。


マイムさんが私を抱きしめた。

うえええええっ!?

ちょ、私男の人に抱きしめられるなんて生まれて初めて!!!

こ、こんな時どういう反応したらいいの?!


「本当に・・ありがとう・・・。泉を・・・元の美しい泉に戻してくれて・・・」

「マイムさん・・・・」


その声は本当に嬉しそうだった。

本当に、この泉を大切にしていたんだな・・・。

良かった・・。


「リタ殿」


村長(むらおさ)さんが私に膝をついた。

クリスタルさんも一緒だ。


村長(むらおさ)として、大切な我らの『レクイエムの泉』を元の美しい泉に戻してくれた事、心から礼を言う。貴方には感謝してもしきれない」

「これでこの村も、アタシ達も救われる。ありがとうリタさん」

「そんなっ私はただ力になりたかっただけで・・・」

村長(むらおさ)、リタさんへの感謝も込めて歓迎の宴を開くのはどうでしょう!」

「おおっそれは良い考えだなクリスタル!」

「俺も賛成だっ村中総出で祝おう」

「え、ええええ?」


どうやら私、宴の主役になっちゃいそうです。


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