015 初めてシャボン玉スキルが役に立った
見張り役の男はお酒を飲んでて、陽気に鼻歌まで歌ってる。
まあお陰で、私達の会話は耳に届いてないようだから良かったけど。
私はあるシャボン玉を念じた。
両手は使えないけど、うまく行くか・・・!
・・・・・ふわふわ。
「やった、できた」
成功したようだ。
念じるだけでもいけるらしい。
「シャボン、玉?」
レイニーちゃんは驚きに目を丸くさせてる。
いったいこれをどうするつもりなのかと、私を見ている。
「まあ見てて」
シャボン玉は私の意思に従って、牢の柵の隙間から見張り役の元へ飛んで行った。
・・・・・パチンッ 。
「ふぁ?・・・・・・・・・ん~・・・・ぐー・・・・」
「やった!大成功!」
睡眠効果のあるシャボン玉は見事見張り役の人をぐっすり眠らせてくれた!
3日ほどたっぷり眠ってくれ~~~!と念じたから、ちょっとやそっとじゃ起きない筈・・。
名前付けちゃおうかな?
名付けてスリープシャボンとか?
・・・まんますぎるか。
「凄い・・!お姉ちゃんがやったの?あのシャボン玉で?」
「詳しい事はここを逃げ出した後でね。レイニーちゃん、危ないからちょっと下がってて」
私は牢の扉の前、鍵に向かってまたシャボン玉を作った。
なるべく音が小さくて・・威力も小さめの・・・・。
ふわん。
パチンッ。
ガシャンッ。
「名付けてボムシャボン・・なんてね」
爆発効果のあるシャボン玉で鍵を破壊した。
音も威力も念じた通り小さかったので、誰も気づいてない様だ。
「凄いお姉ちゃん・・・・」
「さ、レイニーちゃん。ここから脱出だよ」
「う、うん・・・」
「・・・・あ、忘れてた・・・」
「?」
「ごめんレイニーちゃん・・腕の縄、ほどくの手伝って・・・」
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